一応イラーナにも報告しておこう。
彼女は街の安い酒場にいた。
―ティーキーウスに本を渡した
「なんですって!?彼に本を渡したですって?一体何を考えているの?ギルドにも一人くらいまともな者がいたかと思ったのに…」
「もういいわ まだこれで終ったわけではないし とにかく本を取り戻してくればいいだけの話よ」
「あなたはギルドの一員でしょう?なら普通に入って取ってくればいいのよ もしそれがダメなら押し入ってでも奪うの 私にはあの本が必要なのよ」
「手に入れたらすぐに私のところへ持ってくるのよ あなたの無能さには呆れるけど それでも約束した報酬は渡すわ」
ずいぶんな言われようだ。酔ってんのか?
ティーキーウスの方もけっこう発言が怪しいんだけど、これではやはりどっちもどっちか。
もう推薦状は出してもらったし、とりあえずこっちの報酬も貰うかな。
―まかせておけ
魔術師ギルドにとって返す。
魔術師ギルドの3Fに鍵のかかった部屋があった。たぶんここだな。
ピッキングして中に入る。
霊峰の指はご丁寧にも宝箱に入っていた。
あばよ、ティーキーウス。もらっていくぜ。
なにくわぬ顔して2Fに降りると、夕食の準備がしてあった。うまそうだったので一通り貰っていく。
ティーキーウスは1Fで椅子に座って酒を飲んでいた。
外に出ると町は夕焼けに染まっていた。もうそんな時間か。
あ、イラーナおった。
「また戻ってきたの?今度こそ本は持っているんでしょうね?」
―これが例の本だ
「(解読するから1日後に来て)」
今日はとりあえず宿に泊まろうか。もう日も落ちる。
消灯ですよー
こんちはイラーナ。
「こんにちは これを御覧なさい」
お、解読できたんだね。
「本の内容のほとんどは私の頭の中にしっかりと叩き込んだけど その中からあなたに役立ちそうな箇所を書き出しておいたわ」
「その指示に従えばあなたは特別な力を手に入れることができるはず…慎重に読んだ上でもう一度雲の頂に向かうのよ」
ふむふむ
イラーナのメモによれば、あの柱は古代の遺産らしい。それを利用するにはウェルキンド石を持って雷撃の呪文を柱に向けて使うのか?
ウェルキンド石なんか持ってないのよね。どっかの遺跡から取ってこなきゃ。
コロールから北に出るとほど近くに遺跡の反応があるのでそこにもぐり、ウェルキンド石を持ってくる。遺跡に分類される場所にはだいたい落ちている。
ロータンダ・ベール遺跡。中には2匹の亡霊と山賊が巣食っていた。山賊の頭は不可視のキュイラス(不可視10%/自己)と虎のブーツ(隠密6pts/自己)というマジックアイテムを持っていたが、両方とも軽装備なのでお蔵入りとなる。
ウェルキンド石はいっぱい手に入った。その足で雲の頂へ。
しかしさ、この柱に向けて雷の呪文を唱えるとしてだよ、この転がっている黒焦げになった死体はどういう意味だ?つまり私もこうなる運命じゃないのか?
まあいいか。
電撃!
案の定跳ね返ってきた。痛い。
しかしどうにか耐えた。同時に霊峰の指という電撃魔法(6pts/5Ft)を覚えた。
これでクエスト終了。
次は別の街の魔術師ギルドで推薦状貰わなきゃ。