5月の頭ごろの話 | フェンリルの胃袋
5月6日に古代出雲歴史博物館を観に行った時のことです。
歴博は出雲大社の隣にあって、松江市から行く場合は当然斐川平野を通ることになります。
自動車でなんとなく景色を眺めていると、麦穂が風にそよいでいました。麦・・・麦?なんで麦?
授業をサボってた私には麦の種類の見分けはつけられませんが、麦であることは一目瞭然です
斐川平野では数年前まで春にはチューリップの栽培をしていたはずでした。一部は観光用にも利用して、チューリップ祭りとかも開いていました。見に行ったこともあります。時はすでに5月に入っていたのでチューリップには多少遅いですが、一面の麦畑は立派なものでとてもチューリップが植わっていたようには思えません。数年の間に斐川平野に何が。
車を運転している親に聞いてみると、米の裏作で麦を栽培しているのではないかということ。うん。それはわかるがね。しかし麦だぜ。日本で麦を栽培して採算が取れるのか。

水田の作付け方式の簡単なところ少しを書いておきましょうか。
今の日本の大多数の水田は水稲→水稲→水稲の水稲単作が行われてますね。これはごくごく単純な水田利用の方法で、年間の半分は休耕田です。
その休耕部分でレンゲを栽培する水稲・裏作が行われている場合もあります。レンゲは地力回復を目論んでの事で、食べようと思えば食べれないこともないですが大抵はそのまま鋤き込みます。「もっとも、春の七草にも入っておらぬようでは、味もたかが知れとるだろうがな」とはとあるレンゲ師の台詞です。
それ以上の水田の高度利用法として、水稲→麦→大豆→水稲を2年3作/3年5作で行う水田輪作というものがあります。地力回復、雑草防除、食料自給率の向上などを複合的に行うことの出来る農法で、私が斐川平野で見た麦もこれだと思いますが、ご存知の通り水田輪作を行っている農家が多いと言える現状ではありません。だって国産麦なんて売れないもん。

じゃあなんで斐川平野で輪作が行われていたのか。少し調べてみました。
どうも中国四国農政局の旗振りで水稲→麦→ひまわりの輪作を行っているようでした。ってことは多少は援助金とか出てんでしょう。麦をどう流通させているのかはわかりませでしたが、ひまわりのほうは搾油してひまわり油とし、さらに一部ドレッシングにも加工して販売しているようでした。採油した絞りかすはひまわり栽培の肥料としているようです。循環型農業です。さらに8月中旬にはひまわり祭りも開催しているようです。平成12年から開始して現在も続いているようですから成功しているんでしょう。知らんかった・・・

私が記憶に残していたチューリップ畑はどうなったのか。これもまだ続いているようです。
ただ、チューリップ畑は3haなのに対してひまわり畑の方は23haです。チューリップは鑑賞して球根とったら他に使い道ないもんねぇ。