夏への扉
ロバート・A・ハインライン著 福島正実訳
を見つけた。
これも、まあ前から名前だけは知っていて縁があれば読みたいと思っていた本です。
いつものようにパラパラと立ち読みをしていたところ、ふと目に留まった対談の中に「夏への扉」の文字が出ていました。
本屋において、読みたい本を思い出させてもらったんだから、探して読まないわけには行かないだろう?
ってことで下駄を鳴らしつつハヤカワ文庫の棚へ。
私の中でSFって言ったら全部ハヤカワ。他の文庫は知らない。この棚に無ければ諦める。
その信頼を裏切ることなくあっさりと陳列されてました。さすが。
この段階で私が持っている「夏への扉」の情報は以下のとおり。
・なんかSFらしい
・なんか猫が出るらしい
・なんかおもしろいらしい
さすがにこれだけの情報で海外古典SFをレジに持っては走れないので、とりあえずチラリと裏表紙を眺める。
猫、夏、ドア、長編、640円。
あんまり新しい情報がなかったから今度は表紙をめくる。
大抵、気取った長編小説なんかは巻頭に作者の言葉があります。この本もご多聞に漏れずありましたよ。
『
A・P、
フィリス、
ミックとアンネットほか
世のなべての猫好きに
この本をささげる
』
買った。作者に直接ささげられたら買うしか。
即読んだ
素晴らしかった。猫SF。
良くも悪くも王道を行くSF。いや、これが王道となったのか。どっかで映画化されててもおかしくない。
私が読んだSFの中ではかなり上位に位置できる。ちなみに1位は「クロノスジョウンターの伝説」・・・これは確かハヤカワではなかったな。
"The Door into Summer"が発表されたのが1957年で、物語の舞台が1970年代と2000年代が半々。そこに出てくる小道具のいくつかは実用化されてた。でも 2000年はあんなに未来ではなかった。汎用メイドロボはまだ一般家庭にまで普及していません。が、そうか・・50年前にはすでにメイドロボは提唱されていたか・・・・
未来なんてすでに通り過ぎたって、この間もちょっと思ったけど、人間の進歩も思ったより遅い。
俺もドア開けるよ。向こう側は夏だって信じて。