THE GAME 9th anniversary | HIROKAZU SAITO OFFICIAL BLOG

THE GAME 9th anniversary

沈黙を破り2010年渋谷・宇田川町に再び産声を上げ2年...
ついにTHE GAME 9th anniversaryだ。

昨年の8周年の時にもこのブログで書いたんだけど、
宇田川町へ移転するまでに2009年9月~2010年8月という約1年の月日をかけたんです。
かけたというか、かかってしまったんですが…。
これからもTHE GAMEが在り続けるためにこの1年の記憶は何年経っても残したい。
僕自身の人生においてもこの1年は本当に大切にしてます。

ども、GLASSEです。

9周年の詳細はね、THE GAMEのwebsiteやFACEBOOKなんかで載ってるからね。
是非コチラでチェックしてください!

このブログでは"移転までの1年の記憶とか想いを書いておこうと思います。

2009年8月31日。
宮益坂にあったTHE GAMEはラストイベント"GAME OVER"で幕を閉じました。
新店舗THE GAMEを創るということに向かって歩きだす前に、旧THE GAMEの後片付けの日々を送り、機材やスピーカーを外し、バーカウンターの酒や冷蔵庫、グラス、倉庫へ移し、処分するものは処分した。処分するだけでも数十万円かかるし…これから新店舗THE GAMEへの道という目的があったし、僕自身も生き生きとしてました。


僕は毎日物件を探す日々でした。
さすがに大きなスペース物件だからね、簡単に出てきやしないんです。
ましてやライブハウスだから不動産屋はノリノリでも物件のオーナーはそれを嫌がるばかりで、それに物件の場所も渋谷だけでなく、恵比寿、代官山、原宿、新宿、西麻布、もう何件見たか覚えてないくらい。

当初、移転は旧THE GAMEを閉めてから2~3ヶ月でいけると思っていたんです。

今思えば、あの頃の僕は本当にまだまだ安易でした。

その中ですごくいい物件があった時は、すぐに申込してデザイナーと図面を書いた。
ステージ、楽屋、バーカウンター、エントランス、フロアそれぞれスペースはどれくらいとれるのか。


同時進行で銀行との融資交渉。
これは本当にキツかったな。


あと一歩のところで物件を逃してしまったのが3~4件、検討したけどここじゃダメだって答えに至った物件はたぶん30件くらいあったんじゃないかな。そのうちの1件は模型まで仕上がってて、完全にそこでやっていく勢いだったのが不動産屋からのたった一本の電話で終了。
模型が出来上がってるってことはね、かなりの計画が進んでたってことなんです。
その物件には現在某ライブハウスが入ってる。ようは横取りされちゃったんですよね。
さっき言った安易だったというのはそういうところだった。不動産契約というものへの意識が足りなかった。

あとはこんな物件もあった。
実はTHE GAMEは今の場所も含めて移転を2回してるんです。
はじめにあったTHE GAMEの物件が空いていて原点回帰でそこに戻ってやろうということもありました。もちろん図面もデザイナーに書いてもらい、当初の移転計画とはだいぶ違った形だったけどこんな再スタートでもいいかなって。


でも、それも甘かったんです。オーナーが首を縦には振ってくれなかった。


それからは、どんな新生THE GAMEを創ればいいのかわからなくなって、鬱みたいに自分がおかしくなっていく感じだった気がします。
「新しいTHE GAME楽しみにしてるよ!」って言葉が自分のやる気に繋がってたのに、いつの間にかもうこれ以上言わないでくれってなってた。

でも、こればかりは自分が動かなければ絶対に実現しないことなのはわかってたし、かなり自分が不安定だったのを覚えてるけど絶対諦めない姿勢を保ったかな。

この時はすでに同時進行で進めてたclutchcafeやJUMPはオープンしてて、THE GAMEを完成させるまでスタッフには本当に苦労かけたんです。

話はまだ終わるわけじゃないんだけど、この9周年を迎えるまでスタッフは本当に良くがんばってくれた。去って行ってしまったスタッフもいるけど、それはそれでみんな新たな世界でがんばってると思ってるよ。


新しいTHE GAMEを創るには、何より物件がなければ出来ない。
ここからNG物件が結構続きました。

ただ、無理矢理作っても絶対意味が無いし、僕は別のことを考えてました。
別のことというか、THE GAMEが出来た時の衝撃度をより良いものにするにはどうしたらいいかなって。

そこでWakaaan!との出会いでスタートさせたPUNKLOIDなんです。

僕には実現させたいことがある。なんて良く言ってきたんですが、それは何かって言うと今制作真っ最中のNO BLUR CIRCUIT 2012の制作もそうなんだけど、ただの"ライブハウス"が好きな人間がどこまでやれるかなんです。
どこまで実現させることが出来るかってことだからゴールは無いんですよ。


そんな想いがとあるビルへ届きました。
それが今のTHE GAMEです。


物件が決まった時のあの感覚は忘れられないな。
ただ、これには決して喜びだけではなくて犠牲もなくてはならないものでした。
それはね、僕だけが知ってればいいこと。
ただ、僕は起きたこと全てを背負ってこれからもやっていこうと思っています。


最後に、このTHE GAME9周年は本来であれば10周年にあたります。
ただ、ここまで書いたこの1年という月日は、THE GAMEの歴史上別のものにしたいんです。
僕らのコンセプトLIFE IS GAMEという引き出しにしまっておきます。

こういった経緯で9周年という歴史にさせて頂きました。

長々と書きましたが、ここまで読んで頂いてありがとうございました。
僕らのやってきたことが伝われば嬉しいです。

皆様のおかげでめでたく9周年を迎えさせて頂きます。
いつまでもTHE GAMEを末永くよろしくお願い致します。

THE GAME代表
GLASSE

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