セルロイドのメガネのテンプルに「芯」を入れるか、入れないか。 | 手作りメガネ店主の日記

セルロイドのメガネのテンプルに「芯」を入れるか、入れないか。

あっ・・・・・・

 

ッという間に「2月」が終わってしまいましたね~!

明日からは、いよいよ「3月」。
春も、もうそこまで来てますね♪

ウチのお店で扱ってる「メガネ生地」は、「アセテート」と呼ばれる生地と

「セルロイド」っていう生地の2種類なんですが、

 

「セルロイド」は「アセテート」生地に比べて「硬度」があり、

メガネのツルの部分(テンプル)に「金属の芯」を入れずに

作る事が多いです。(※「ノー芯」とか言ったりします)

↑上のイラストの左が「芯入り」、右が「芯なし」

 

「折れにくい」というのと「変形しにくい」って言うのが

「芯」を入れない「理由」なんですが、実は使ってると

「経年劣化」で結構「折れたり」するんです。

↑店頭に置いてるセルロイドのメガネ。
これは逆に「ノー芯」じゃないと 作れない形状のテンプル。


中に芯が入っていれば、もし生地が折れても、中に「芯」が

通っているのでボロッと落ちたりしないですが、
 

「ノー芯」の場合だと、文字通り「ボキッ」って折れるので、

「メガネの形状」を維持する事が出来なくなります。

そういう面も考慮して、「セルロイド」で作る場合も

ちゃんと「芯」を入れて作ってるメーカーさんもあります。

どっちが「正しい」とかではないですが、「ノー芯」のメガネを

購入する場合は、将来的に「ボキッ」っと折れる可能性があるって

いう事を知っててもらいたいです!!

で、本日加工していた「セルロイド」のテンプル。

今回のテンプルは「芯」の入ったもの。

溝を掘ったところに、カシメの丁番をはめこみます。
このままだと「金具」は簡単に取れてしまうので・・・

「生地」~「芯」~「金具」、を貫く「穴」を開けて、
そこにカシメ用の「ピン」を差し込みます。

ピンを差し込んで、不要な「部分」を切り取ったら、

写真の「カシメポンチ」を使って・・・

ピンの頭を叩いてつぶします(←この行為が「かしめる」)

なので、この作りの丁番を「カシメ丁番」って言うんです♪

↑カシメ終わった丁番たち。

メガネ店に並んでいる「セルロイド」のメガネにも

「芯」が入ってるものと、「芯」が入ってないもの、があると

思いますので、機会があれば一度チェックしてみて下さいね♪

「”芯入り”と”芯無し”の両方あるんですね~!」って思った人も、
「何回か”新入り”って変換されましたwww」って思った人も、

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この記事を書いた人:吉田 直樹


東大阪にあるオーダーメイド専門のメガネ店「glass tailor(グラステーラー)」のオーナー。店舗内に工房を構え、オーナー自らハンドメイド(手作り)で1本1本メガネを作っています。デザイン、カラー、サイズも自由なので「メガネ好き」な方はご相談くださいね。 (グラステーラー