というわけで。

5月13日(土)・14日(日)の2日間、さいたまスーパーアリーナへ、T.M.Revolutionのデビュー20周年記念ライブ「 T.M.R. LIVE REVOLUTION'17 -20th Anniversary FINAL- 」を観に行ってきました。


2016年5月13日がデビュー20周年で、2016年に「ROUTE20」という全国47都道府県を回る周年ツアーを行っていたので、その締めくくりの大箱でのライブ、であります。


5月13日はあいにくの雨模様でしたが、14日は雨もあがり、開場時間前からさいたまスーパーアリーナ周辺は多くの西ヲタの皆様で大賑わいでありました。

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ライブ前のこーいう風景を見る度に、なんでだろ・・・
頭の中で必ず「Twinkle Million Rendezvous」が流れます。

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ライブがどーだった、こーだったという詳しいことについては6月18日(日)21:00~24:00にMUSIC ON !TVで5月13日のライブの模様が放送されるのでそちらを。。。

そしてレポートは私の拙い文章よりプロの皆様が書いて下さったものの方がよっぽど宜しいかと思いますので、ぜひコチラを見て頂くとして。

>>「BARKS」ライブレポートはこちら
>>「ナタリー」ライブレポートはこちら

このブログを見て下さっている方はご存知の通り、9月上旬に出産を控えており、この2日間を持って、T.M.Rのライブに行くのは暫くお休みと言うことになります。

※ライブ自体は7/19のセクアンの活休前ラストライブが最後になりそうです。

そういったこともあり、今回はライブレポートではなく、ライブを観ながら感じたこと、思ったことをここには残しておこう、と思います。

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こういう言い方をすると嫌悪感を覚える人がいるかもしれないけれど…

正直な気持ちを言うと、

「子供が欲しい」
「育てたい」


という強い気持ちもあるけれど、それと同時に

「今までのように自分の時間を持てない」
「やりたいことをやりたいようにできない」


ということに対し、やっぱり覚悟が必要な部分があるなぁ…というある種のジレンマを抱えて、会場に向かいました。

不妊治療をしていたこともあるので幸か不幸か割と長い時間をかけてその覚悟をしていくことができたし。

アラフォーともなると、ある程度、遊びも仕事もやり尽くした!的なところもあるので、どんだけ贅沢なんだよ!と言われてしまえばそれまでなのですが。

それでも

「なんで女ばっかなんだろーな」

とか

「出産するのが男か女か、各家庭で選べればいいのに」

とか

ある女優さんの発言ではないのですが

「卵でつるん!と産めればいいのに」

とか。

生物学的にムリだろ!ということまでも考えながら、5月13日を迎えました。

でも、その覚悟は自分の中である程度できていることで。

人間どうしたって、両手いっぱいにあれもこれも持って走り続けることは難しいのは当然のことなので、自分の中で、何をどうしてどうやっていこうか、なんとなくシュミレーションしつつ…

あとは現実は絶対想像通りに行くわけないので、周りの理解と協力を得ながら、実際にそうなった時にどうしていくかを、その時に考えなければなぁと思うわけなのです。

有難いことに、現段階では夫も両親も義両親もその点については協力するよ!と言ってくれているので、実際にどの程度協力してもらえるのかはさておき、厚かましいタイプなのでそこは親だろうが義親だろうか使えるものはなんでも使って、存分に甘えながらやっていこうと思っているのですが。


・・・。


なんという、か。


「良妻賢母思考」


というのでしょうか。


周囲の人たちから、悪気なく言われるわけです。


「子供産まれると1年ぐらい出掛けられないよね」
「好きなこと何にもできないね」
「ライブなんか、もうずーっと行けないね」



↓とどめの一言

「お母さんになるんだから、自分を犠牲にしないとね!」

と。

悪気がないのは解るのです。

けれども、そう言われると思ってしまうのです。

「どうして周りは”完璧な母”を求めるんだろう?」

「十分に解っているのに、どうしてそれをわざわざみんなの前で言って、周りの人を遠ざけるようなことをするのだろう?」

「なんで私の世界を狭めたがるのだろう?」

「どうして”孤独”に、”不安”にさせたがるのだろう」


と。

そりゃぁ確かに、物理的にできないこと・我慢しなければならないこと・子供を優先しなければいけないことが圧倒的に増えるとは思うのです。

けれども「全てにおいてそうあるべき」ということを他人に強いる…までは行かなくとも、それが当たり前のように言われてしまうと、相手に悪気がないことが解っていても、それでもなんだかとても哀しくなってしまうのであります。

私はまだ現実を見ていなくて、だからこそ「現実をみなよ」という意味で、周囲が前述の「良妻賢母」的発言を言ってくれてることも重々解るんだけど。

贅沢かもしれないけど、

「出掛けづらいだろうから、おうち遊びに行ってもいい?」
「旦那さんや周りに協力してもらって自分の時間作ろうね」
「時間は限られるかもしれないけど、
「落ち着いたらライブ行こ!」


って。

不安や孤独を煽るのではなく、気休めでいいからそう言う言葉をもらえたら嬉しいな、心強いのにな…ってことをちょっと思いました。

それと同時に、もしかしたら今までの自分は周りの妊婦さん・子育て中のママさんたちに孤独や不安を煽る言葉をかけてしまっていたのではないか…ということを反省し、気を付けなきゃなって思いました。
もしそれで傷つけてしまった人たちがいたら本当に申し訳ないです。



自分と違う立場の人の気持ちをを慮るのって本当に難しい。



けども、そこに対する努力は忘れちゃいけない、って改めて思いました。

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少し話が変わりますが。

今回のライブでは、6年ぶりにT.M.R-eの曲が披露されました。

T.M.R-eは、西川貴教と 当時プロデューサーであった浅倉大介によるプロジェクトで、TMRといったらこういうものという概念を打ち砕き、進化させるべくTMR封印という形を取る・・・とし、しばらくTMRとしての活動をせず、バラード調やクラシック要素の強い曲調での活動を行っていた時期のことです。

今までも時折その当時の曲も披露されていたのですが、今回このタイミングで、T.M.R-eとしてシングルリリースされた曲をリリース順に3曲がっつり披露されたのを聞いて…

なんだかクるものがあったんでしょうね。

イントロが流れ、貴教が「♪季節は僕らを近づけて~」と唄い出した瞬間、涙がだ~~~~~~と流れて止められなかったのですが。

正直、なんで泣いたのか自分でも良くわからないまま、その3曲を聞いて初日が終わりました。

で、初日のライブが終わったあと。

「なんであの時泣いたのか」という話になり、泣いた理由を友達に聞かれた時。

私はこう答えました。

(T.M.Rを封印し、T.M.R-eになって活動スタイルが変わったことにより)当時、離れていくファン仲間が、静かに離れれば良いのに残っている我々に対し、なぜかわざわざ貴教の悪口を言って攻撃してきたり、後ろ足で砂をかけられるような日が続き、それがとても辛かったことを思い出した」

前述の通り、なんで泣いたのか自分でも良く分からない、というのが正直なところではあったのです。

けれどもライブが終わった後に、自分でも「なぜだろう?」と考え、友達に話しているうちに解った答えがコレで…。

泣いている時はあんまり深く考えなかったんですけど、これって要は「現状維持バイアス」に纏わる最たるエピソードなんですよね。

もしかするとたぶん、いままさにその問題に直面している自分の心境が、曲を聞いたことで思い出した過去の自分とリンクして、それが涙っていう形になって出たもんなんだろうなぁと、友達に理由を説明しながら思いました。

女性は男性と比べて、どうしても「現状維持バイアス」がかかりやすい生き物で。

実際、自分自身もその傾向がある方なんだと思います。

けれど。

その傾向を解ったうえで、結婚することを選び、「母になりたい」という希望を持ち、不妊治療をして授かるということは、自分で「変化」を選択をする=「現状維持バイアス」から脱却し、自分の生活スタイルに変化を持たせることを決めて進んでいこう!としているわけで…

そうしようとしている時に、その変化に対してマイナス要素ばかりを言ってくる相手に、T.M.R-e当時に離れて行った仲間の姿がダブり、その当時の心境を想い出して苦しくなって…というところの涙であったのかな、と思いました。

音楽の記憶は、感情を呼び起こすものだから。

けどもT.M.R-eの時のあの当時とちょっと違うのは、そこでくじけたり負けたり悲しんだりしたら負けで、「なにクソ根性」というか、そこで「現状維持バイアス」に負けずに這いあがった先にしか見ることができない景色を実際に見てきたことなのかな、と。

だから言葉悪いけど

「わーん!マイナスな言葉になんか負けねー!」

みたいな、そんな涙だったのかもしれないです。

「お前の母ちゃん、でべそー」

と言われて悔しくて、でも負けない!って思って泣く子供みたいな心境、って言うとわかりやすいのかもです(笑)

「頭ン中がマタニティお花畑だ合格
「そんなに甘くねーよ!
むかっ

と言われればそれまでですが。

「育児」以外のことを求める気持ちを諦めたらそこで終わりだと思うし、貴教がライブの中で言った言葉・・・

「夢はいくら持ったって重荷にならない」

って言葉に、そしてそのあとに続いたこの歌に背中を押された、というか、勇気を貰うことができました。

「♪変わることに怯え 夢見ることを忘れてゆく
僕はまだ あの日と同じ空を見ているの」
-「LIGHT MY FIRE」/T.M.Revolution-


…って、実際はわりかし世間様からどう見られているかを気にするタイプなので、「良妻賢母」の肩書欲しさに、あれもこれも高い目標を設定して、そこにたどり着けない自分に「もっとできるハズなのに!」ってイライラ・きーきーしてもがき苦しむ自分の姿が目に浮かぶんだけど。(ヲイ)

「できない」と決め付けず、そして他人の言葉にいちいち傷つかない・ブレない強さを持つぞ!という決意を新たにさせてくれた、そんなライブだったように思います。

そして最終日の「HEART OF SWORD ~夜明け前~」で、貴教が「そうだろー!」って叫んだことに涙した理由は、しばらく会えない寂しさももちろんあるんだけど、それ以上に

「この人は ”できない”って決めつけをしないで、ここで歌い続けて待っててくれる」

って思えたことが、きっとこれからの支えであり救いになる、という風に思えて嬉しかったからなんだと思います。

いちファンの勝手な妄想と理想で、貴教にしてみりゃ大迷惑な思いこみなのかもしれないけど。

「居場所」があるって思えることって、生きていく上で大きな支えになってくれると思うから。

だから、大きな声で

「また会おうぜ!」

に応えてきました。


最後に、ひとつ。

ライブ中、いちばんテンションがあがったのは。

久しぶりの「CHASE〜」で、ずっと相方と2人の中でお約束にしてたこと‥‥サビに入る直前、2人で手を繋いで、サビに入るあの瞬間に思いっきり跳ぶことなんですが、それが出来たときでした。
(実際は踵あげて、爪先はついたままのジャンプもどきでしたが、心は跳んでた!)




とてもとても幸せでした。




ずっと一緒に居てくれてありがとう。

一緒に居てくれたから、楽しいこと嬉しいことは2倍に、つらいこと苦しい時は支えあって乗り越えられて、だから今があるのだと思ってます。

貴教のことはもちろん大好きだけど、私の中のT.M.Revolutionは、貴教と同じくらい、貴女なしでは語れません。

あんなに苦手だった一人飯が遠征先でも出来るようになったと聞いて、胸が痛くなったけど。

必ず帰ってくるので。

待ってて、なんて言葉は押し付けてるみたいで言えないけど。

あの跳ぶ直前の笑顔で「また会おうぜ」の約束をしたんだと勝手に思ってるので。

戻ったその暁には、また2人で跳べることを楽しみにしてます。



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以上が、産休&育休前ラストのTMRのライブで私が得たものです。

それから、お腹の中の赤ちゃんへ。

友人たちからは「エリートバンギャル街道まっしぐらだね!」とお腹の中にいる時点でバンギャルの烙印をされてしまったわけですが(苦笑)、ここまで元気に育ってくれて、2日間も母のワガママに付き合ってくれて本当にありがとう。

28週くらいになると外の音も聞こえるようになるそうで、まだ貴教の歌は聞こえてなかったかもしれないけど、でも、”きっと伝わってる!”と思って、お腹の中に話しかけながら観ていました。

母がなんでこの人の歌が、歌う姿が大好きなのか、ちょっとでも伝わっていたら嬉しいなぁと思ってます。

→「魔弾」から「LOVE SAVER」の流れ、そして「UTAGE」でぽこぽこ動くあたり、やっぱり「バンギャルの子はバンギャル」なんだなぁと思いました・笑。

そして、いつか一緒にライブに行くことが、今の私のささやかな夢です。

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長い文章、お付き合いいただきありがとうございました。
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【SET LIST】
※2日間共通


1.Preserved Roses (ゲスト:5/13のみ水樹奈々)
2.革命デュアリズム (ゲスト:5/13のみ水樹奈々)
3.夢幻の弧光
4.zips(UNDER:COVER ver)
5.魔弾 ~Der Freischütz~(UNDER:COVER ver)
6.LOVE SAVER(UNDER:COVER ver)

7.陽炎-KAGEROH-(ゲスト:京都交響楽団)
8.月虹-GEKKOH(ゲスト:京都交響楽団)
9.雪幻-winter dust-(ゲスト:京都交響楽団)

10.WHITE BREATH
11.蒼い霹靂~JOG edit~
12.WILD RUSH
13.HIGH PRESSURE
14.HOT LIMIT

MC

15.とっておきのおはなし~新説恋愛進化論(UNDER:COVER2 ver)
16.Albireo -アルビレオ-(UNDER:COVER2 ver)
17.UTAGE(Re:boot)
18.crosswise(Re:boot)
19.SWORD SUMMIT(Re:boot)
20.DOUBLE-DEAL
MC
21.HEART OF SWORD ~夜明け前~(UNDER:COVER ver)

EN
22.RAIMEI
23.VITAL BURNER
24.CHASE/THE THRILL

MC

25.LIGHT MY FIRE(UNDER:COVER ver)


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いつものブログの〆の言葉も今日はTMR風に。

 

 


      /
|・ω・)/   「また会おうぜ!」
       \