すいません、釣りました。

↑タイトルは最近読んだ本。

かやの家には特にヒミツというヒミツもないのです。

なんかもう、すいません。

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石田衣良「余命1年のスタリオン」
奥田英朗「我が家のヒミツ」

本は借りたり、最近は電子書籍で読むことが多いんですが、石田衣良氏と奥田英朗氏の作品はどちらも大好きで、ついつい新書で買ってしまいます。

お二人ともわりと多筆なのでどんどん本が貯まっていきますが、それが嬉しい。

あらすじやそのへんはググっていただければすぐ見れると思うので、それはそれとして。

最近、読書から離れ気味だったので意識して読んだ2冊ではあったのですが。

本を手にする時って、何かその本に引き寄せられてるんだよな~と思いました。

自分の「今」にすごく響く言葉が、その時、手に取る本にはあるんですよね。

例えば「我が家のヒミツ」の中にあった一言。

「人生を大袈裟に考えなければ ほとんどのことは諦めがつくのだ。
それを悲劇ととらえる人と、運命と思って受け入れる人の差は、心の中のスイッチ一つしかない。」(本文より)


別に人生をあきらめたり、何かにすごく苦しんでいるわけではないんだけど。

でも、妊活に取り組んでいる私にとってはこの一言がものすごくガツンと響いて。

もちろん、諦めたらそこで試合終了!なので、可能性がある限り、もとい、自分の中で折り合いがつくまで諦めはしないんだろうけど、でも、もし願が叶わなかった時に、私は、夫は、どうとらえるのかなぁということを、この言葉を見て初めてその時のことを考えました。

逆に「余命1年のスタリオン」では、35歳の遊び人の俳優である主人公が、末期がんを宣告されたことによって、自分の代表作(遺作)となるような映画を撮りたいと仕事に真剣に向き合う姿と共に、病気になって余命いくばくもないと解って初めて「子供が欲しい」と思い、子を授かることなる…その心の機敏がかかれていて、要は願いの強さで子を成したともいえるような話だったりもして。

両方とも好きな作家さんだっていうだけで買った本で。

「余命1年のスタリオン」に至っては、買ったのは2年前(2013年の本でした。ちなみにもう文庫が出ている模様)だったのに、積み本にしてしまったまま手を付けておらず。

久しぶりに実家で本棚をあさっていた時に「そういえば読んでいなかった」と思って読んだのが、まさに今。

たぶん2013年の買ったその時に読むのと、今読むのとでは全然感じ方が違ったんだろうな…。

だから本って、絶対に、「今」読んでほしいその時に、あなたの手元に行くのだと思うのです。



さぁさぁ。
年賀状も無事に投函したし。
少しずつ今年を振り返る時期になりましたね。

今年はあまり本を読めなかったから、来年2016年はもっとたくさんの本に出会えますように…。

そんな日々。