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イーロン・マスク「2050年までに人口減少、国連試算は間違い」! 世界的超高齢化社会+気候変動で人類滅亡確定!

2019.07.01

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「本当の問題は高齢化と人口減だ――」。スペースXやテスラのCEOとして有名なイーロン・マスク氏が警告を発している。2050年までに世界人口は減少へと向かっていくというのだ。
 

■「世界の人口は崩壊に向かって加速している」

 今後も世界人口は増え続けていくのだろうか。現在77億人といわれている世界人口だが、先ごろ国連から発表された予想では、2050年までに97億人に膨れ上がるとされ、2100年には110億人に達するとの見通しが示されている。

 人口が100億に到達した世界がどんなものなのか、あまり想像したくもないだろうが、国連のこの見込みとまったく逆の見解を表明しているのがご存じ、イーロン・マスク氏だ。自身のツイッターで先日、国連の予測はまったくの的外れであることを指摘している。

「Business Insider」の記事より

「2050年までの世界人口の本当の問題は高齢化と人口減で、人口過多ではありません。ランダースの見込みは国連よりもはるかに正確です」(マスク氏のツイートより)

 マスク氏はノルウェーの学者であるヨルゲン・ランダース教授の考えを支持しており、ランダース教授の2012年(邦訳版は2013年)の著作『2052: 今後40年のグローバル予測(2052: A Global Forecast for the Next Forty Years)』(日経BP)の中で述べられている2040年前後から世界人口が減少しはじめるという見解に同意している。あと20年で、世界は人口減のトレンドに向かうというのである。

 マスク氏がこの種の発言を行ったのは今回が初めてではない。2年前に科学誌「New Scientist」の“人口爆弾(population bomb)”についての記事にマスク氏は反応して「世界の人口は崩壊に向かって加速していますが、それに気付いたり心配したりする人はほとんどいません」とツイートしている。

 この先、世界の人口増加率は鈍化し前例のない高齢化に見舞われることにマスク氏は着目し、今後30年間で世界の人口の年齢層は逆ピラミッド型の構成になっていくと言明している。

「年齢別に層別化された人口統計は、多数の高齢者と少数の若年層という、逆ピラミッドになるでしょう」(マスク氏のツイートより)

 これはまさに現在の日本が直面している超高齢化社会の問題であるが、マスク氏はこれからは世界規模の超高齢化がそう遠くない時期に起きると予測していることになる。そしてある時期を境に人口が減少に転じるのだ。

「Futurism」の記事より

 国連とマスク氏のどちらの予測が正しいのかは、30年後に自ずと結論が出ることになるが、世界規模の超高齢化社会がやってくるというのは無視してはいけない観点かもしれない。