リトル・マーメイド~the First Love~






今日は曲の大切なお話しをします

長いです

深いです


でも、だからこそ伝えたいし

知ってほしい





僕の拘りを

僕等の拘りを






題材はタイトルから想像できるでしょう

〝人魚姫〟の物語


有名なお話しだから

知らない人はあまり居ないよね?




人魚姫は叶わぬ恋と分かっていながら

人間の王子様に恋をしてしまいました


どうにかして王子様に近付きたい人魚姫は

魔女に声と引き換えに尻尾を人間の足に変えてもらうのです

人間の足だと歩く度にナイフで抉られるような痛みを感じるとも

人魚姫は王子様に近づけた事だけを純粋に喜びました


しかし、そんな喜びの日々にも終わりはやってきます

隣国のお姫様との結婚が決まってしまった王子様

更に魔法の呪いで王子様を殺さねば自分自身が死んでしまうというのです


自分の命よりも、〝王子様への愛〟という自分の想いに比重を置いた人魚姫は

自らを海に身投げる事で、自分自身の想いを貫くのです

最後は泡となった人魚姫

その泡はとても綺麗だったと言います





あ、、、

自分で書いてて泣きそうになるのな…


何これ…

人魚姫…


一言で言って

好きです

俺は彼女のような女性が





恋愛において

〝愛したいタイプ〟〝愛されたいタイプ〟

2パターンがあるとしたら

絶対的に後者である俺にとって

人魚姫は理想の女性


そんな人魚姫の

美しくも儚い恋物語


そんな所に目をつけました



ちなみに、この〝人魚姫〟の題材を持ってきたのはたら

そんなたらは、なんと元々人魚姫の話を知らなかったようで

曲の題材決めのミーティングの時に

「凄い面白い童話見つけた!」

っと、あの時の渾身のドヤ顔をどうもありがとう←笑






そんな人魚姫の物語を〝メンヘラテイスト〟で書き上げたのが

リトル・マーメイド~the First Love~




キリトリ線なぞって切り刻むの、、カミソリ
この傷跡が愛の証です❤︎




なんてのは、メンヘラテイストの味付けであり

現代風の書き上げ、、、いや

昔もリスカとかってあったのか!?
まぁ、それは置いておいて


凄く、感じたのが

こういった、メンヘラテイストが元のオリジナルストーリーにもあったんじゃないか!?ってくらい

スッと入ってくると言う事

そう

元々、人魚姫って物語自体が

メンヘラの素質を持っていたと言う事に繋がった


そう言う部分も含めて

この物語はGLAM GRAMM@Rの題材に

打ってつけだった

って気付いたのはつい最近の事






La La Lu La La... 


サビの入り口

人魚姫が愛を嘆き歌うメロディー


きっと並の人間の恋愛観では計り知れないだろう、その想い

人魚姫がどんな想いを込めて、その歌っていたのかと思うと

毎回この部分は胸が締め付けられるの






間違いなく今作品で1番好きな部分だし

1番の聴き所だと思ってます

 

La La Lu La La... 










ここからは曲のお話し

長げぇな…






まずコンセプトの説明から

そう

メンヘラパニックホラー


まぁ〝メンヘラ〟に関しては歌詞のテーマ性って事で分かりやすいんだけど

〝パニックホラー〟って正直口じゃうまく伝えられないんだよね…


口じゃうまく伝えられないけど

音なら伝えられる






聴いてもらったら凄く分かってもらえると思う


あ…メンヘラパニックホラー

うん、言いたい事伝わるな


ってきっとなってくれると…

思うんだよね






まぁ上手く説明出来ないなりにも

何となく無理やり伝えようと思うと


【ホラー感】

・ハロウィンっぽい

・ホラー映画のサントラになりそうな

・ディズニーラ○ドのホラーアトラクションのBGMで流れそうな


みたいな所が無難な説明なのだろうか…


でもって〝パニック〟ってのは

GLAM GRAMM@Rが得意とする唯一無二の武器

変則音楽

って所に繋がるのかな~??って勝手に思ってます←






メンヘラパニックホラーって言葉自体、俺が持ってきたわりに

当の本人がこんな感じ

でも音楽だしさ、言葉でなんて説明出来なくても、

音で示せてるならソレで良いっしょ?


それに何だかそっちの方がカッケーし






いよいよ曲の本題
長ぇ




【まず曲の入り口~】

雷やベルの音で始まるけどどう??


早速、さっきで言う〝ホラー感

どうよ!?伝わるっしょ?


な!!だから口で上手く説明なんて出来なくて良いんだって←


個人的に〝チクタク、チクタク〟鳴ってる時計の音がお気に入り

さぁ物語の幕開けです

って感じがするのな






【1A〝出逢いは十五歳の誕生日~〟】

はい!いきなりやってます!

この業界ではまず使い手が少ない、しゅうたさんのお家芸の1つ

可変拍子!

まー難しい事は置いておいて

曲始まったばかりだけど、いきなりリズム変わりましたよ~

アレ、変わったと思ったら、また戻りました…

って言ってるうちにまた変わりましたーーー!

って事です


どうよ!?出てるだろ!?〝パニック感


な!!だから口で上手く説明なんて出来なくて良いん…

←このくだりもう要らないですね





【1B〝おさかなのしっぽを纏う~〟】

くぅぅぅぅ!!!!カッケーーーー!!!!

クラシックの授業で出てきそうな小難しい和音構成に

更にひねりの転調を加え

ピアノとヴァイオリンのアレンジをガツンと入れる事で

まず〝クラシック〟の要素を土台に作りました


どうでしょう?

そうイメージして聴くと

何だか見えてきませんか?

クラシックの世界感が


しかし、それだけでは終わりませんよ

そこにギターの〝速弾き〟&ドラムの〝高速ツーバス

※ツーバスってのは低音でドコドコ鳴ってるやつ

重ねる事で〝ネオクラシカルメタル〟はい完成!

ジャンルの壁を超えるのなんてなんのそのです、ドヤ!!


でも、ここで本当にニクいのは後半で徐々にテンポが落ちる事

まぁ~音楽用語で言う〝りたるだんど〟っちゅーやつなんだけど

まーーーーーーーーず

ドラムが技術的に上手くないと出来ません、これ


shouがメンバーで良かった(`・ω・´)




あまり、専門的な話ばかりで

音楽の授業みたくなって眠くなってしまうのもアレなんで

1つ小ネタを


48秒~49秒くらいに注目!

左の方から「ヴォォォオオオオ!!」

奥の方から「はぁぁーーーーーーー」

って2種類の音(声)にお気づきだろうか?

(「はぁぁーーー」の方はかなり聞こえ難いかも)

※ステレオの左右の配線間違えんなよ


「ヴァォォォオオ」は悪魔のうなり声で

「はぁぁーーー」は悪魔の吐息です


凄いでしょ

GLAM GRAMM@Rは悪魔の声を録音する事に成功しました←






【1C(サビ)〝La La Lu La La... 絶望を振り翳し~〟】

いや、ここは言わずもがな!

サビに入った瞬間のインパクトかなぁ~と?


テンポチェンジ、転調、アレンジの方向転換、etc…

僕に出来るいろいろなモノを駆使して入口の幕開けをきりました

サビに入った瞬間

聴き手の心に衝撃のイナズマが走るようなモノ

そういうのを意識してこの部分を書きました


なんちゅ~か

変則好きを良い事に

サビに到達するまで、かな~り好き放題やっちゃったワケなんです


サビだから〝良いメロディー〟

なんてまともな思考だけで作ってたら

この曲が活きません


って思ったのでしょうね←


ってか…

良いメロディー…なんてのは当たり前で

それと同じくらい、

いや、もしかしたらそれ以上に大事にしたかったのが

入った瞬間にダイレクトに伝わるインパクト


口じゃ上手く説明できないんだけど

欲しかったのは

「良いサビだね(〃∇〃)うっとり」

みたいのよりは

「キタァァァァァアアアア(`・ω・´)ぶるぶるぶる」

みたいなやつ






です






【D〝アナタに逢う為に~〟】


はい!大人の時間!!


ここからは一転(一転ばかりだけど・笑)〝JAZZ〟の世界感です


気分的には町のJAZZバー

ちょっと薄汚れてるけど、その町に昔から有って町の人に愛されている居場所

安いウィスキーをストレートでちびちび行きながら

暖かく心に響くJAZZを聴くイメージで


聴いてください(・∀・)←


え!?

まだお酒飲める歳じゃないって!?

飲めるけどちょっと意味わかんねーって!?

黙れ小娘(^O^)/笑


ここからは真面目に(いやそこまでふざけてたつもりも無いけど)

イメージしたのは

本物のJAZZの世界観


今回のミニアルバム全曲の中で

俺がギターレコーディングに1番時間をかけた場所こそが

このJAZZの左で鳴ってるギター(LIVEだとたらが弾いてるけどね)


シブいんだわ~(*´Д`)=з

指で弾く(正確にははじく)音が、優しくも有り、荒々しくも有り

そして、JAZZと言えばやっぱピアノでしょ~って事で

ピアノに甘く絡みつくようなイメージを意識して弾きましたハート☆






【ギターソロ】

人間の王子様にうっかり夢中になってしまった人魚姫

そんな人魚姫の願いを叶える為に奏でる


魔法のメロディー


そんなイメージで弾きました


とっても猛毒なので

皆は気を付けてください(^-^)






【2A〝しっぽが割れ人間になりました〟】

1Aの2番的な部分なので

1Aの解説では触れてない部分を書こうと思います


まぁこう〝A〟とか〝B〟とか〝C〟〝D〟〝ソロ〟

って順を追って解説してますが

コンセプトの〝ホラー〟って部分を1番忠実に再現してるのは

このAだな~って曲を書いた本人(俺)は思ってます


元々この曲書き始めた時って今のコンセプトは無くて

ここまでコンセプチュアルな曲でも無くて

ただいろいろな変則が詰まった〝変態曲〟だった・笑


でもある日

漠然と…


しゅ「ハロウィンっぽい曲やりてぇ~。。。」


っと思って、元々作ってた形をまるっとぶち壊して

ホラー感出るように作り変えたのがこの〝1A〟〝2A〟と呼ばれる部分

俺のホラーソングはココから始まった

そんな裏話もあり、なんかこの部分は思い入れが強いです




【2B〝一緒に踊ったり〟】

ここも1Bと呼ばれる部分の2番的な個所

同じく1Bでは触れてない事を


真ん中くらいにペロの

〝やってくる〟

ってセリフが入るんだけど


元々はものすげぇぇぇぇええええ!!!

〝イケボだった事件〟


ボーカルレコーディング初日にOKテイクとして入れてた

「やってくる」(セリフ)

ものすげぇイケボだったんです・笑


まるで恋愛アニメの主人公が

ヒロインをメロメロに口説き落とすかのようなトーンで


それもかっこ良かったのですが…

後日、歌詞の雰囲気とかけ離れ過ぎって事に気付き(?)

今のような〝悲愴感〟漂うようなトーンに変わりました


これがレコーディング初日の出来事ではなく最終日だったら

今頃〝イケボのまま〟世に出回っていたのかもしれません





【2C(サビ)〝La La Lu La La... 契約に則り〟】

あぁ…良い

ここは1回目のサビと違って

純粋にメロディーの良さを際立てる方向性の組み立て


1回目のサビは変則的な流れかつ、パキっとした構成チェンジで

インパクトに重点を置いた作りだったけど

それも、2回連続でやっちゃうと何かが違う…

ってか〝インパクト重視〟って言ってるのに2連続でやったらインパクトが薄れるのも当然分かってたし


なので2回目のサビは、〝真逆〟を狙ってやろうかと!


それまでの変則に一旦優しい風を吹かすかの如く

優しく、そして流れるように入るのが2C


結局〝インパクト〟〝インパクト〟〝変則〟〝変則〟って言ってるけど

根本としてメロディー自体がちゃんと作り込まれてるから

いざ、こう言う歌物チックなアプローチにシフトチェンジしても

クオリティーが落ちない!


そりゃ〝変則がバンドの武器です〟つって

デタラメにグッチャグチャに何も考えずやればいくらでも、変則曲なんて出来上がる

そうじゃなくて


変則だけど良い曲

良い曲だけど変な曲


GLAM GRAMM@Rが常に目指してるのはココです


そして、コレはあくまで僕個人の考えだけど


良い曲なんて、世に溢れる程ある

あれも良い曲、これも良い曲…


僕はね、世の中に存在する曲達が

良い曲か、悪い曲かって言われたら

その殆どが良い曲だなって思うんだ


そりゃそうだよ、どれも作曲者が

アーティストが命を懸けて作った曲だもの

そういう曲が良いのは当然さ


でもそれじゃあリスナーは何を求めれば良いのか?


オリジナリティーかな?って

僕は思ってます


良い曲は溢れている

でも、似たような曲も溢れているんだ


じゃあ、やるしかないじゃない

僕らにしか出来ない音楽をさ


一風変わった曲さ

そりゃそうだよ、他に無いから当然さ


でも、いっぱい向き合ってほしい

絶対良い曲なんだ


これが俺達の正真正銘のオリジナルソングさ







あ…話飛んだ

でも、言いたい事もういっぱい言ったしコレで言いやヾ( ´ー`)


もし、最初から最後までちゃんと読んでくれた人がいるならば

僕はきっと君みたいな人が好きだ


ありがとう