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  時に自分の会社はあまりにも快適過ぎて、社員の成長を阻害しているのではないかと思う。セクハラパワハラはまず無いし、社員を取りまとめているリーダーがそれぞれの社員の適性や能力も踏まえた管理を行っているため、あらゆる意味で無理無駄がない。全グループ会社で月例のコンプライアンス会議があるが、他社には散見される労使間のトラブルは今の所皆無だ。

  先日、グループの他社から転籍を引き受けた社員がいる。日本のトップランク私大の看板学部を卒業し、帰国子女であるため英語も問題ない。しかし、前の職場では戦力外だったようだ。本人と話したが、業務の研修が不十分であとは数字数字のマネジメントで、最近は「社会人失格」と烙印を押されて何かにつけて嫌味を言われる様な状況だったらしい。

  また、かつての部下は他の子会社の営業マンだが、上司が部下をカラオケボックスへ連れて行き、怒鳴りながら顔におしぼりを投げつけるということを話してくれた。一応は上場企業グループなのだが。

  正常なのは我々と自負しているが、自分が入社した時にはそんな先輩社員がわんさかいた。自分が上に立った時にはこうしたいという経営を実践しているのだが、あまりにも欲が無い部下を見るにつけ、単なる温室組織になっていないか不安になる。

  観葉植物でも水をやり過ぎれば根腐れを起こす。乾燥の中で水を求めるから根も伸びるのだ。まあ、その程度の仕事はさせているつもりだが、がら空きのポストに名乗りをあげる社員のあまりにも少ないことよ(笑)。

  


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