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  昨日、新たに管理職になった社員がいる。これからも次々と新たなリーダーを輩出していくことが会社の未来の保証である。

  今までに同じ様に出世してきたリーダーとそうなってない人々の違いについて、それぞれの一人一人を思い浮かべながら考えてみた。

  明暗で言えば、出世した人は明るい。表情に影もなく、話していて好感が持てる。そんな外面は内面の表れなはずだが、その内面を決めるものは何かとさらに考えてみる。

  それは感謝の心だ。誰もが社交辞令で同じことを言うかも知れないが、それが本当に心からのものであるかはわかるものだ。駄目な人はスタンドアローン型とでも言おうか、他人に対する関心が驚くほど薄いのだ。自分のことだけを考えて、嫌な仕事を避ける。それを誰かが行うことなど何とも思わないのだ。

  そして、感謝の始まりは自分の親に対する感謝では無いだろうか。恥ずかしい話になるが、私が親への感謝が明確になったのは大学の一般教養の授業で「自己内観」というものを行なったことがきっかけであった。

  方法としては、生まれてから親が自分にかけてくれたコストを出産費用から始まって、全て計算していくというものだ。当時はインターネットが一般的でなかったため、図書館で延々調べたものだ。

  現金なものとは言うが、お金という明確な指標で親の愛情を確認した時、それに対して何もお返し出来ていない、それどころかそれを当たり前と思ってきた自身を恥じ、一瞬にして莫大な債務を抱えた様な思いになったことを覚えている。そして、それを埋める様に感謝の心を感じたのだ。

  しかしながら、会社で勤務する大人に今から感謝の心が足りないといって間に合うものだろうか。たとえ間に合わなくとも、感謝の心の表れである「ありがとうございます!」という言葉を大切にすることは人としての筋、形だ。

  何事もまずは形から入ろう(笑)。



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