タバコに関するQ&A


【Q】タバコの銘柄によって、ニコチネルTTSの初期投与量を設定できますか?
【Answer】タバコに表示されているニコチン量は銘柄によって0.1~2.4mgまで幅広く、様々な種類があります。しかし表示されているニコチン量はタバコの銘柄それぞれの含有量ではなく特殊な機械(人工吸煙装置)で測定したニコチン収量と呼ばれているものです。実際のニコチン含有量はどのタバコであっても1本に約10~20mgといわれています)。


喫煙者はそれぞれが自分自身満足するニコチン濃度を持っており、銘柄が違っても吸い方により同程度ニコチンを吸収すると言われており、銘柄に関わらず1日16本以上の喫煙者はニコチネルTTS30から開始して問題ない場合が多いと考えられます)。



【Q】開始用量は必ずニコチネルTTS30からでないとだめですか?喫煙本数やタバコのニコチン含有量により用量を調整する必要はありませんか?
【Answer】喫煙者が摂取するニコチン量は喫煙本数、タバコの銘柄 ほか、肺への吸入の強さ.回数などの喫煙方法にも個人差があり、喫煙本数のみで用量を設定することは困難です。ニコチネルTTS30の血漿中ニコチン濃度は、1時間に1本喫煙した時の血漿中ニコチン濃度を上回らなかったこと、また各臨床試験での有効性.安全性の検討結果から、ニコチネルTTS30より開始する用法.用量となっています)。 なお、何らかの有害事象があらわれた場合には、用量を一段階下げるなどの対応が必要です。 また、実際の臨床において、喫煙本数、ニコチンの代謝産物である尿中コチニン濃度によって開始用量を設定する試みもあります。