先週は、粘りが肝心というテーマで記事を書いたので、その続き。

今年は、12月30日まで働いた。最終日は、とある民事再生手続が廃止(これ以上手続を進めないということ)された会社からの相談であった。内容は、守秘義務があり詳しくいえないが、自分が感じたのは、もう少し早くアクションをおこしていれば何とかなったのではということであった。ここまで来てしまったら、取る手は非常に限られているし、その効果も抜群というわけには行かないであろう。

打合せが終わった後、ボスと話をしたところ、「そりゃ確かに、時期が遅いとはいえるが、全く道がないというわけではない。どんな状況下でも弁護士として打つ手はあるはずである。何もしなければ活路は生まれない。」とのコメント。確かに、ボスは、某破産会社の(海外)清算人として、某銀行から200億円ももぎ取った人であるから、その言葉も重みがある。

そうこうしていたら、当職が申立代理人をやっているとある破産会社の社長夫人から、電話があった。破産管財人が、破産会社の財団を構成する不動産を放棄するというものであった。ということは、抵当権者との話し合い次第で、スポンサーなどに売却できる可能性が出てきたというものである。この破産事件は、色々あって(弁護士報酬以上に)労力時間を費やしてきたが、思いもかけず光が見えてきた。やはり、弁護士は粘りが肝心か?

今年も色々あったが、早かった1年であった。この年末年始に今年を反省し、来年のチャートを書いてみたい。