新日本プロレス春の大一番、4・4両国国技館大会。

新星カラム・ニューマンが史上最年少(23歳7ヵ月)で

IWGPヘビー級王座を戴冠するという記念すべき興行となった。

 

               ■写真提供/新日本プロレス

 

その全8戦のうち後半5試合をクローズアップして、

『新日本プロレス・オフィシャルスマホサイト」にて総括。

 

今回もサイトのトップ記事として掲載されているので、

是非とも現在進行形の新日本プロレスを確認してもらいたい。

 

まず注目の的とされていたのが、2年2ヵ月ぶりとなる

現AEW所属ウィル・オスプレイの新日本マット復帰戦。

 

元UNITED EMPIREのリーダーが元鞘に収まることができるのか?

直弟子でもあるカラムが不穏な発言を残していたこともあり、

そこもまた大いに気になるところでもあった。

 

              ■写真提供/新日本プロレス

 

ただし、観客はオスプレイを大歓声で迎え入れた。

明らかに、「ウェルカム!」だった。

ただ、ガウンを脱いだオスプレイは新日本離脱時よりも少し細く見える。

 

これはおそらく、頸椎ヘルニアにより昨年8月から欠場し、

3・18カリフォルニア大会で復帰したばかりであるからだろう。

トレーニングにも支障をきたしたことだろうし、

まだ首には分厚いテーピングを施していた。

 

しかしながら、オスプレイはオスプレイだった。

スピード、立体技、パワーとすべてに衰えは見られない。

 

              ■写真提供/新日本プロレス

 

なかでも見応えがあったのは上村優也との攻防。

波長があって、ピッタリと噛み合うのだ。

 

オスプレイが去ってから急台頭してきた上村という男。

とくに、先の『NJC』での準決勝&決勝での闘いは素晴らしかった。

彼を見ていると、どことなく若き日の武藤敬司、

エースを目指していた頃の棚橋弘至がオーバーラップしてくる。

 

しかも派手な大技だけではなく、

グラウンドでのレスリング技術もしっかりとしている。

 

これは一騎打ちを見てみたい。

ウィル・オスプレイvs上村優也。

いま、ワタクシ金沢のイチ推しカードである。

 

NEVER無差別級6人タッグ選手権、

NJPW WORLD認定TV選手権に関しては、

本編のコラムを読んでもらいたい。

 

セミファイナルに登場したのは、いま絶大な支持率を誇るK.O.B。

今回のIWGPタッグ選手権は、ザック・セイバーJr.&大岩陵平とのⅤ5戦。

 

もう予想通りというか、予想以上のテッパンぶりで国技館を爆発させている。

同年デビューのYutoーIceと大岩が意地を張り合い、

OSKARのパワーとザックのテクニックが交錯する。

 

              ■写真提供/新日本プロレス

 

さながらシングルマッチの様相でとことんやり合うのだ。

パートナーにチェンジしたときには、双方ともダメージ大。

だから、タッグワークというよりも自軍がピンチに陥ったとき、

死に物狂いでカットに入っていくという展開。

 

そこがまた説得力抜群なのだ。

 

同年デビューの先輩ながら怪我もあって

日本では日の目を見ることがなかったIceは、

海外遠征を経て大化けした雑草育ち。

 

一方の大岩は清宮海斗にスカウトされる恰好で、

ノアのリングに留学するようなカタチで腕を磨いてきた。

当然、大岩のほうがなにかと目立ってきた。

 

そのあたりの2人にしかわからない感情が、

バチバチにぶつかり合うからおもしろい。

 

              ■写真提供/新日本プロレス

 

最高潮に盛り上がったところで決めたのはIceだった。

大岩のTHE GRIP(スリーパーからのローリングラリアット)を

切り返してからCruella(ランニングフロントキック)一閃。

 

顔面を撃ち抜いて3カウントを奪った。

K.O.Bがまたもベストマッチをかっさらっていった。

 

縦横無尽に躍動する雑草育ちの男たち。

新日本ファンがもっとも支持するタイプであり、

試合内容も充実しているから文句のつけようもないのだ。

 

メインイベントは、IWGPヘビー級選手権。

辻陽太に挑むのは、『NJC』史上最年少覇者となったカラム・ニューマン。

カラムのセコンドには、師匠のオスプレイが寄り沿った。

 

前半は冷静に試合を運ぶ辻がペースを握っていた。

キャリアこそほぼ変わらないが、やはり場数が違う。

そういう感じに映ったものの、カラムはしたたかだった。

 

以前、カラムのことをウィル・オスプレイ+ジェイ・ホワイト

+デビッド・フィンレーのようなタイプと書いたことがある。

 

要所要所でそれを思い起こさせるシーンが見られた。

辻のカーフスタンプを回避して海野レフェリーに誤爆させる。

 

トドメと狙った辻のジーンブラスターを

代わった浅見レフェリーを盾にしてストップ。

 

一瞬の急所蹴りから必殺のMAKE WAYを炸裂。

あっという間にベルトを強奪してしまった。

 

              ■写真提供/新日本プロレス

 

ダーティといえばダーティなのだが、

乱入・介入などがあっての決着ではないから、

ブーイングが起こることもなく館内は呆然という感じ。

 

辻が敗れ去るという予想をしたファンが少なかったこともある。

その後、オスプレイがベルトをカラムに巻いて師弟がガッチリと抱擁。

 

この場面もあって、観客はカラムに歓声を送った。

一時、イスの使用をめぐり不穏なやり取りもあったが、

2人の絆は健在であったわけだ。

 

それにしても、1カ月前であれば誰もこの戴冠を予想していなかったろう。

伏兵と見られていた男が、あっという間に頂点に上り詰めてしまったのだ。

 

新世代、Z世代において、すでに頂点を獲った男は辻とTAKESHITA。

それに続くべき存在が、海野、上村、成田、大岩、ゲイブと目されていた。

 

ところが、すべてをごぼう抜きにしてみせたのがカラム。

ハッキリ言って、カラムは強い。

スピード、パワー、スタミナ、インサイドワーク、

それらすべてを万能に兼ね備えている。

 

              ■写真提供/新日本プロレス

 

新王者カラムへの挑戦を表明したのは、新婚の鷹木信悟。

元IWGP世界王者で実績充分の男が、5・4福岡でカラムに挑む。

 

さて、どのような試合になるのか?

こういった強者をひとりひとり倒していけば、

カラム・ニューマンの時代がやって来るかもしれない。

 

              ■写真提供/新日本プロレス

 

というわけで、さらに濃厚なテキストを読みたい方はこちらの

新日本プロレス・オフィシャルスマホ(web)サイトにアクセスしてみてね!

 

「突如としてトップに躍り出た男。カラム・ニューマンがいま新日本マットでイチバン強い。そう認めるしかないのだ」波乱の4.4両国大会をコラムで大総括!!【“GK”金沢克彦の新日本プロレス通信】https://sp.njpw.jp/640180