あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
年が明けたので、恒例のワタクシ金沢が独断で選出する
第15回『ときめきプロレス大賞2025』を発表しまーす!
完全に独断。
だけど、偏見はない。
ワタシ個人の心に響いてきたものを選出していますので。
その前に、昨年の12月17日に発表された
東京スポーツ新聞社制定2025年度プロレス大賞の結果。
- 最優秀選手賞(MVP):上谷沙弥(スターダム、女子選手初のMVP)
- 年間最高試合賞(ベストバウト):清宮海斗×OZAWA(1月1日/プロレスリングNOAH・日本武道館:GHCヘビー級選手権)
- 最優秀タッグチーム賞:"Knock Out Brother's(K.O.B)"Yuto-Ice&OSKAR(新日本プロレス)
- 殊勲賞:KONOSUKE TAKESHITA(新日本プロレス/DDT/AEW)
- 敢闘賞:Sareee(フリー、女子選手初の三賞受賞)
- 技能賞:棚橋弘至(新日本プロレス、史上初のMVP・ベストバウト・三賞各賞の「グランドスラム」達成)
- 新人賞:武知海青(DDT)
- 女子プロレス大賞:上谷沙弥(スターダム)
- 話題賞:有田哲平(有田哲平のプロレス噺「オマエ有田だろ!!」)
上谷沙弥が東スポ大賞51年目にして、女子選手初のMVPを受賞。
昨年のスターダムは集客面を見ても、
明らかにメジャー団体の仲間入りを果たした。
そのトップとして1年間がんばったのだから認められて当然。
また、東スポ大賞にはややミーハー的な(失礼!)選考理由もあるため、
地上波テレビへの露出度の高さなども高く評価された模様。
その他の結果をズラッと見ても順当かなと思った。
Sareeeも男女の枠を超えて女子選手初の三賞に名前を連ねた。
そこを考えると、私の選出する『ときめきプロレス大賞』を
昨年から男女別で選出してみたのも正解だったと思えるのだ。
それでは、結果発表。
■第15回『ときめきプロレス大賞2025』
【男子レスラー部門】
☆最優秀選手賞〈MVP〉 KONOSUKE TAKESHITA(DDT、AEW、新日本プロレス)
☆最高試合賞〈ベストバウト〉 KONOSUKE TAKESHITAvs石井智宏
(1月5日、東京ドーム/NEVER無差別級&AEWインターナショナル選手権)
※次点=KONOSUKE TAKESHITAvsザック・セイバーJr.
(8月16日、有明アリーナ/『G1 CLIMAX 35』準決勝戦)
☆殊勲賞 OZAWA(プロレスリングNOAH)
☆敢闘賞 棚橋弘至(新日本プロレス)
☆技能賞 後藤洋央紀(新日本プロレス)
☆新人賞 武知海青(DDT)
☆最優秀タッグチーム賞 Yuto-Ice&OSKAR(ノックアウト・ブラザーズ/新日本プロレス)
【女子レスラー部門】
☆最優秀選手賞〈MVP〉 上谷沙弥(スターダム)
☆最高試合賞〈ベストバウト〉
朱里vsSareee(6月21日、国立代々木競技場・第二体育館/IWGP女子選手権)
イヨ・スカイvs岩谷麻優(10月26日、両国国技館)
☆殊勲賞 青野未来(マリーゴールド)
☆敢闘賞 ビクトリア弓月(マリーゴールド)
☆技能賞 安納サオリ(スターダム)
☆新人賞 山岡聖怜(マリーゴールド)
☆最優秀タッグチーム賞 橋本千紘&優宇(センダイガールズ)
以上だけど、順当すぎるかな?
東スポ大賞とかなり被ってくるし……。
ただ、私の場合、もっとも好みが出るのはベストバウト。
名勝負たる名勝負より、インパクトのほうで選出するからだ。
では、男子部門から解説。
Ⓒ新日本プロレス
MVPは、KONOSUKE TAKESHITAへ贈呈。
これ、アルファベットで打ち込むのがけっこう面倒だから
本当は名前を書きたくないのだが、やっぱりTEKESHITAを選出した。
『G1』初制覇、即IWGP世界ヘビー級王座を奪取。
昨年下半期の追い込みは圧巻だった。
でかくて分厚い身体に圧倒的パワー。
タフだし動けるし、1発1発の破壊力も凄まじい。
近年では珍しいジャンボ鶴田を彷彿させるタイプでもある。
3団体所属ながら、いま現在の新日本でもっともトップに相応しい男。
TAKESHITAが飛び抜けたことで、他の新世代組にも火が点いたことだろう。
Ⓒ新日本プロレス
お待ちかねのベストバウトは、TAKESHITAvs石井に決定。
おそらく、ほとんどの人がこの1・5東京ドームの闘いを忘れているかもしれない。
それに1・5ドームといえば、ケニー・オメガvsゲイブ・キッドの激闘が
いまでもインプットされているのではないか?
ただし、流血試合があまり好きではない私などは、
TAKESHITAvs石井の真っ向肉体勝負にシビれたしインパクトを感じた。
なにより、1・4東京ドームのカード編成を思い起こしてもらいたい。
鉄板カードとして、もっとも期待値が高かったのはTAKESHITAと鷹木信悟の一戦。
その試合も予想通りの好勝負だった。
翌日、その勝者であるTAKESHITAに石井が挑戦。
ゴツゴツの闘いを展開するなか、
パワーでTAKESHITAが圧倒しはじめた。
石井をもってしても、そのまま押し切られるのか!?
そう思っていた矢先に石井が大反撃へ。
「あわや!」というシーンを何度も作ってみせたのだ。
最後は、レイジングファイヤーに敗れ去ったものの、
明らかに前日のTAKESHITAvs鷹木を超えてみせた。
石井智宏、ここにあり!
口にこそ出さなかったものの、TAKESHITAは多くのものを
石井から学ぶことができたのではないか?
試合タイムは、13分30秒だった。
ここ数年、試合タイムは長くなる一方。
タイトルマッチやリーグ戦の優勝戦などでは、
25分越え、30分越えが当たり前のようになってきた。
名勝負とは試合の長さとは関係ない。
それが私の持論でもある。
13分30秒でも、全力疾走の闘いを見せることができる。
それを証明したような攻防だった。
次点としたTAKESHITAvsザックも白熱の闘いだった。
個人的には、優勝戦(TAKESHITAvsEVIL)よりも良かったと思う。
殊勲賞には準MVPという意味合いが込められている。
ノアのOZAWAは文句なしだろう。
レインメーカーショック以来のOZAWAショックという
言葉まで生まれたほどの逸材である。
もし、怪我による後半の長期欠場がなければ、
OZAWAをMVPに選出していたと思う。
もう、いまから次回のMVP候補№1と言っておこう。
敢闘賞は、引退を控えながら闘い続けた棚橋弘至。
各種タイトルへの挑戦、『G1』出場と休む間もなくリングに上がった。
自分の衰えさえ、ハッキリと認めた姿勢も潔い。
棚橋という選手への評価に関しては、
ファンの好みが真っ二つに分かれがち。
ただ、10年後、20年後に新日本プロレスの歴史を振り返ったときに、
棚橋の存在はアントニオ猪木に次ぐほどの評価を受けているような気がする。
Ⓒ新日本プロレス
技能賞は、後藤洋央紀。
遅咲きのIWGP世界ヘビー級王者として、
上半期の新日本マットをリードした。
なんといっても評価すべきは、
後藤の試合にはハズレがないこと。
どんなタイプの相手とベルトを懸け闘っても、
かならず好勝負、名勝負にまでもっていってしまう。
さらに会場の空気はつねに後藤推し。
ここまでたどり着くまでの彼の苦闘の歴史を知っているからだ。
まさに、ピープルズ・チャンピオンのたたずまい。
本来は敢闘賞タイプなのだろうが、
そのスキルの高さを買って技能賞となった。
ⒸDDT
新人賞は、武知海晴へ。
芸能人として二刀流のスタートながら、
非凡な才能を見せつけた。
身体能力の高さ、ハートの強さ。
今後への期待は膨らむばかり。
プロレスを舐めるなというセリフをよく聞くが、
反対に芸能人を舐めるなという思いまで抱かされた。
Ⓒ新日本プロレス
Ice&OSKARのノックアウト・ブラザーズは新風を吹き込んだ。
凱旋時への期待は決して高くなかったし、ノーマークの存在。
ところがイキの良さを遺憾なく発揮して、
先輩にあたる他のZ世代を翻弄。
タッグ戦線で一気にトップへと躍り出ている。
綺麗なレスリングではなく、ゴツゴツしているところも魅力的。
この荒っぽさとハングリーさを失うことなく伸びていってほしい。
Ⓒスターダム
続いて、女子プロレス部門。
MVPは、上谷沙弥で決まり。
これはもう文句なし。
ワタシひとりだけど満票となる。
もう解説の必要もないだろう。
ヒールターンしてから、上谷はホンモノになった。
1年間、ハイレベルな闘いで赤いベルトを守り好き、
同時にSTRONG女子王座も獲得。
ちなみに、彼女の地上放送への出演、一般への露出などは考慮していない。
なぜかって、私はバラエティ番組というものをいっさい観ないので。
ワイドショーなどもまったく観ないし……。
男女を問わず、メジャー団体となったスターダム。
そのトップが評価されるのは当然と言っていい。
つづいて、ベストバウト。
昨年の女子プロ界では名勝負が続出した。
Ⓒスターダム
そのなかでも、6・21代々木の朱里vsSareeeのIWGP女子選手権は傑出していた。
現在の女子プロ界で強さという面から見るとトップ5に入る2人の勝負。
骨身を削るような痛みの伝わるプロレス。
強さを競い合う技術と魂のぶつかり合い。
朱里とSareeeが追い求めるプロレスが、
共鳴し合ったような闘いだった。
正直なところ、朱里vsSaree戦は男女を通じてのベストバウトだと思っていた。
ところが、その後にとんでもない試合が実現した。
Ⓒマリーゴールド
マリーゴールドの10・26両国大会に、
WWE女子の頂点に上り詰めたイヨ・スカイが凱旋。
しかも相手は、スターダムから円満移籍してきた岩谷麻優。
かつてサンダーロックとして姉妹コンビを結成し、
対峙すれば素晴らしい闘いを旧スターダムで紡いできた両選手。
世界最高峰のオンナと日本最高峰のオンナが7年半ぶりにシングル対決。
もう、舞台は完全に出来上がっていた。
イヨはヴァージョンアップした紫雷イオと化して闘った。
麻優は麻優で遠慮なく顔面に蹴りを叩き込んでいく。
空中戦の競演に国技館が爆発する。
入場から決着まで会場は沸きっぱなし。
ファンもマスコミも夢のような空間に酔っていた。
朱里vsSareeeとはまたカラーの違う名勝負。
歴史の重みもプラスアルファとなった試合だった。
これはもう甲乙つけがたい。
甲乙なんて、おこがましくてつけられない。
ベストなのだから本来なら1試合に絞って当たり前なのだが、
どちらも落とすことができないから2試合ともベストバウト。
今回は特例として、ベストバウトを2試合とさせてもらった。
Ⓒマリーゴールド
殊勲賞は、青野未来。
こちらも、かぎりなくMVPに近い殊勲賞となる。
昨年の青野は大きく成長し、マリーゴールドの顔となる大活躍。
『DSGP2025』リーグ戦で優勝し、10・26両国の大舞台で
林下詩美から最高峰の真紅のベルトを奪取。
1年半ほど前までは無名の存在だった青野が、
女子プロレス界のど真ん中に躍り出てきた。
いつも書いていることだが、人柄の良さもお墨付き。
清く正しく強く美しく……今年はMVPを狙ってもらいたい。
Ⓒマリーゴールド
敢闘賞は、天才とんぱち娘のビクトリア弓月で決まり。
キャリア2年ちょっと、20歳の弓月は弾けまくった。
『DSGP2025』リーグ戦の最終公式戦では、
女子プロ界№1の技術を持つ岩谷麻優と引分けて優勝戦進出。
さらに、10・26両国大会ではUN王者の桜井麻衣からベルト奪取。
そういえば、1年前の2024年には新人賞に選んでいる。
そう考えると、やはり驚異的な20歳なのだ。
Ⓒスターダム
技能賞は、安納サオリ。
本当に素晴らしい選手だと思う。
舞台がタイトルマッチであれ、
とくにテーマのないタッグマッチであれ、
彼女はつねに全力で試合に挑む。
どちらかというと、クールなイメージでありながら、
12・29両国の上谷戦(ワールド・オブ・スターダム選手権)で
見せつけた闘志剥き出しの闘いも素晴らしかった。
クールな安納に闘魂をみた思い。
そういう闘いもできる選手なのだ。
Ⓒマリーゴールド
新人賞は、山岡聖怜。
鳴り物入りでデビューしたのが、ちょうど1年前のこと。
デビュー当初はベースであるアマチュアレスリングを押し出したスタイル。
それが経験を重ねていくうちにプロらしくなってきた。
高橋奈七永との師弟タッグでツインスター王座も戴冠。
10・26両国では強すぎる橋本千紘に完敗を喫したが、
それも糧にできるメンタル面の成長も感じる。
まだ19歳。
ノビシロは無限大だろう。
最優秀タッグチーム賞は、チーム200㎏(橋本千紘&優宇)で決まり。
またまたシツコイようだが、ひとり選考ながら満票。
2025年は仙女だけではなく、あらゆるリングを席捲した。
12・28新宿FACE大会で、優宇が約10年のレスラー生活にピリオド。
思い起こせば、チーム200㎏を結成してから5年もの歳月が経つ。
つねにコンビで活動していたわけではないのだが、
2人が組んだときのインパクトは強烈であり、
最強ぶりを見せつけてきた。
という感じで、『ときめきプロレス大賞2025』を決めた。
昨年、やはり際立ったのは女子プロレス界の充実ぶり。
率直なところ、女子の試合のほうが記憶に刻まれているのだ。
中邑真輔ではないが、「男子もっと頑張って!」という気持ちもある。
例によって、トロフィーも賞金も出ないプロレス大賞だけど、
今年プロレス取材キャリア40年目を迎えるワタクシ金沢は、
プロレスとレスラーを見る目には自信を持っている。
選出された選手も選出から漏れた選手も、
2026年、大きな怪我だけには気を付けて
プロレスとプロレスラーの魅力を思う存分に発信してもらいたい。
それでは、また来年!

















