パイロットの資質② バランスがとれていること
平均台にのってバランスがよくとれる人ということ・・・
ではなく総合能力的にバランスが取れている必要がある。
身体検査で、手を左右に広げ片足を上げ、目をつぶって何秒間耐えれるかという試験も実際あるにはあるがそういったことではなく・・・
実はパイロットになる試験で・・・たとえば航空学生のケースでいうと、なんでもそこそこ出来るというのが大切なようだ。
航空学生の一次試験は、学科試験5教科と筆記式の適正検査がある。
この5教科も、4教科が満点で、1教科が50点しかとれないと合格しないという話を聞いたことがある。
私の場合、受験当時問題集をやってみたところ、お恥ずかしい話全教科50点を取れないほど、おバカさんでした。
受験半年前で・・・。
そこでどうしたかと言うと、問題集をジャンルごとに区分けし出題傾向を調べてから、流れてきに出そうな所を徹底してやりました。
そこで何とか合格したという次第でして・・・。
同期を見ると、そこそこの大学は通るオツムを持っていて地連(自衛隊地方連絡部)の方に、「これ通ればパイロットになれるよ~」なんて甘い言葉を囁かれ、受験・・・だまされて入隊(冗談です。)した連中・・・。
こんな簡単な問題でバカにしてんのかな~こんな問題で点数の開きが出るんだろうか・・・なんておっしゃる賢い人揃いなんです。
いや・・・ただ単に私がおバカさんすぎるって話ですよね・・・。
飛行機乗りは話がそれたり、飛んだりしやすいので元にもどして・・・。
ようするに、勉強も身体検査も適正試験も1コでも引っかかるとOUT!というそういう話です。
スーパーマンというよりは、至って普通の人間である必要があるわけです。
スーパーマンになるのは、入隊してからの、キビしー先輩のご指導や教官のご指導の賜物でして・・・。
だから、来年航空学生を受験する高校生なんかには、ヘッドホンつけて音楽聞かないとか、暗いところで本読まないとか、インスタントラーメン食べ過ぎないとかをして、頑張ってくださいね!という訳なんです。
そうそう、補足としては腕立て伏せは最低100回ぐらい出来るようにしておいた方が良いですよ~。
私が送り込んだ学生には必ず言ってますけど、これが出来ないと結構苦労しますから・・・。
最近はめちゃめちゃ走らされることは減ったみたいですが、一日2~3キロは走って置いたほうがよろしいかと思われます。
パイロットを目指すには、折れない心、最低腕立て伏せ100回(笑)、健康な体の3つの心技体のバランスが必要というわけです。