▶2024年3月、僕は大学を卒業した


とても充実した大学生活とはいえないが大学の4年間という時間は楽しかった。バイトに明け暮れ、留年することもなければ、落単することもなかった。つまり、僕はごく一般のどこにでもいるような学生だった。たまに友達と遊び、大学の講義を受ける生活を送る日々。好きなことや興味ある講義を多く受講し難なく着実に単位を取得していた。なぜ、社会人2年目のごく普通のサラリーマンである僕が国家資格である社労士を勉強しているのか?

それは、

・資格に合格した瞬間の喜びを味わいたい

ただこれだけ。

よく例えでギャンブルをやめたくてもやめられないことで、「ドーパミン中毒」という名称で知られている現象がある。どうやら僕はこれにハマってしまったようだ。(後に話します。)

元々、小学校、中学校、高校と勉強は好きではなかった。むしろ、勉強は嫌いだったし、宿題は授業中に終わらせるタイプの人間。テスト勉強はしないが、テストの時は集中して全ての問いに答える雰囲気の人間といえば分かってもらえるだろうか。大学は、経済が学べる経済学部へと進学した。高校までとは違い、好きな分野の科目を多く学べ、観光や金融について専門的なことを学びたいと考えたため進学した。(もっと具体的にいえば、観光のDMOについて学びたかった。)実際に、講義は為替や証券、観光などを受講し、幅広い知識を得ることが出来たと思う。

そんな僕にも人生を左右する大イベントが差し迫ってきていたのである。就職活動という名のビックイベントが。

▶人生の大イベント、就職活動

皆さんは「ガクチカ」(学生時代に精力的に取り組んだこと)という言葉を聞いたことがあるだろうか?

何を隠そう。僕は就活で披露するガクチカが無かった。それは、コロナ禍という要因が大きかった。講義はオンライン形式で家から出ずに完結。1000字のレポート課題に追われる日々。週に1度の買い物と図書館で講義のレポートの参考になる資料集めや趣味である読書。特に1回生と2回生は上限である24単位を詰め込んでいたため、パソコンと常ににらめっこしていた。

そんな生活を送っていた3回生の7月、いよいよ就職活動開始。何から手を付ければよいか分からない。ゼミ内ではやっているはやっている感じ。就活に取り組んでいる人と取り組んでいない人の差が激しい。先に取り組んでいると言っていた友人から取り敢えず、就職四季報を買って読むといいと聞いたため、本屋で購入。僕が購入したのは、就職四季報の総合版(青)、優良・中堅企業版(緑)、企業研究・インターンシップ版の3冊。

読書は好きで時間はあったため、総合版から片っ端から読む。自分が知らない企業も多く、参考になる情報が多いことを学ぶ。その中で興味ある企業のインターンシップにエントリーする。人気の企業、いわゆる大手と認知されている企業には優秀で多くの就活生が応募してくる。インターンシップに参加するにもSPI試験やインターンシップ参加を得るためのエントリーシートを提出する必要があることを知る。

そうなれば、SPI試験対策を行わなければならない。勉強が好きとか嫌いという問題ではない。自分の人生が掛かっているのだから。

という理由で、3回生の夏休みが幕を開けた。

①四季報を読む②気になった企業をエントリー、インターンシップに参加する③SPI試験やグループディスカッション対策④更に興味を持った企業の業績や株価、IRの確認この4つのことを夏休み期間徹底的にやった。個人的にインターンシップは楽しかった。他大学の学生が今どんなことに時間を割いて就活を行っているのか分かるし、少なからず交流出来た。また、何度かインターンシップに参加したある数社の企業の採用の方から好印象を持ってもらえた。それは、次回の回で話そうと思う。

▶就活や転職で使えるちょっとした小技

驚くほど簡単で誰でも出来ることである。面接やインターンシップ直前に社長の名前と株価を確認

何も難しくないし、本当かと思った方もいるかもしれない。だが、実際に想像して欲しい。

自分が採用担当で、自社の株価や社長の名前、マスコットキャラクターを知っている学生がいたら。更には、社長の趣味や会社の営業収益、営業利益をパソコン越しで話し始めたら。

他の就活生、そっちのけで気になると思うし、何よりも選考に進んで欲しいと思うはずだ。

僕はインターンシップで最後の質疑応答で必ず何かしらの質問していた。疑問に思ったことや企業のホームページにしか載っていないことまで幅広く。全ては僕の名前と顔を覚えてもらうために。インターンシップという名の選考は既にスタートしているのである。

因みに企業の株価はヤフーファイナンスというサイトで確認でき、気になる企業のホームページ内には、創業者や社長の挨拶が掲載されている。

大学図書館や県、市立図書館には、日経テレコンという誰でも使用できるデータベースで過去の新聞記事や企業研究に役立てることが出来る。

本屋に行けば、就職四季報や県別の企業年報の本が置いてある。

この世の中は情報社会だ。正確で新しい情報を持っている人間が社会で有利になるように形成されていると就活で嫌なほど思い知らされた。(僕も様々な失敗をしてきた)

結局ガクチカに関しては、読書が好きを前面に押し出して面接に挑んだ。下宿先から大学まで徒歩5分と近く、大学図書館で読書や勉強をしていたこと、読書がきっかけで行動経済学について学びたいと思い、大学のデータ分析系の講義を受講したこと。その講義の影響で、上場企業のIR部門や経営に携われる仕事に関わりたいということを熱意を持って面接をした。

1番の掴みである自己紹介では、高校では☓☓に通っていたこともあり、人を思いやる気持ちや知識を3年間学んだ。大学では、経済学を通じて、金の流れやデータ分析を通じて社会人に必要な知識を学んだ。面接は緊張しているが一生懸命頑張るのでよろしくお願いします。

という感じで話した。

今、現在は新卒でご縁があった企業で働き2年目が経過したところである。

次回は、

・社会人になったら勉強が好きになった話②

をお届けしたい。

▶最後に

ここまで読んでくださってありがとうございます。このような形で不特定多数の方に読んでいただく文章を初めて書きました。乱雑な文章になっている箇所もあると思いますが、温かい目で見ていただけると幸いです。それでは、、、