1年と少し震災から経過し、好むと好まざると、日々の生活に戻られている方も多いのではと推察します。
そういったなかで、震災自体は人々の心に残っていても、大事な人を亡くした人のことは一般には忘れられがちです。さらには、もう前を向いて歩き出していると勝手に押し付けられている人もいるかもしれません。
1年経過すると、なかなか周囲になくなった人の話もしづらくなり、それがストレスになることもあります。
愛する人をなくしてからの回復は、ほんとうに人それぞれです。10年単位で苦しむ人もたくさんいます。
あれほど、愛していた人が急にいなくなる空白感は、他人には想像も及ばないはずです。
どうか、周囲の人々と、亡くして今でも苦しんでいる人は、「もう1年も経過したのに」という考えは棄ててください。
どれだけ時間がかかってもかまいません。今苦しいなら休んで泣いてください。
一日一日をやりすごしてください。そうしていると、悲しみは消えないですが、ちぎれるような痛みからは解放されます。
苦しいのに、まわりの期待に知らず知らずにこたえたり、仕事などでごまかしていても、心の奥にある悲しみは癒されません。長年経過した後に、突如として顔を出し、心身のバランスを崩す方もたくさんいるのです。
男女を問わず、苦しみ、悲しみを押さえつけず、それらと少しずつつきあい、少しでも癒されることを祈っています。