昨日のゴルゴ13について | 競馬ロマン主義

昨日のゴルゴ13について

血統書を偽造された実はサラ系の強豪牝馬、ギルフィーを忌み嫌い、ゴルゴにゴール手前で始末させるという依頼でございました。

ギルフィーを一生懸命守ろうとした女性も、容赦なくゴルゴに射殺されました。そして、ギルフィーはゴール手前で、噛み口輪をゴルゴに撃たれて失い、自分の舌を噛み切って、射殺とわからぬように殺されてしまいました。

依頼主も、女性に情報を漏らした裏切り行為をゴルゴに咎められ、殺されてしまいました。

ゴルゴは一体なぜこんなひどい所業を続けるのでしょうか。お金のためだとしたら、もう十分すぎるぐらい金持ちになっているはずです。

ゴルゴ13は確かに説得力もリアリティも抜群ですが、結局のところ話の方向性がどこに向かうのか、全くテーマがよく見えません。

まるで、かちかち山の昔話で、「たぬきがおばあさんを殺す話」と、「うさぎがたぬきを殺す話」が、全く別々に語られるのを聴くようです。

それでは、あの昔話も、ただ不気味で残酷な話を二つ聞かされたというぐらいの感想しか持たないでしょう。

それが、かちかち山では、まず「たぬきがおばあさんを殺す話」をきかせ、うさぎがたぬきを殺すことに、仇討ちという大義名分を与えているのです。そして物語全体が勧善懲悪の深い話になっているのです。

ゴルゴ13は説得力もリアリティも抜群でありながら、ただ不気味で残酷な話を羅列し続けるだけで、実はかちかち山の童話の域にも達していない作品のようにも思われます。