競馬シーン2004・ヒヨシマルVS.スタープラチナ | 競馬ロマン主義

競馬シーン2004・ヒヨシマルVS.スタープラチナ

同門下克上

期待されながら、クラシック無冠に終わったスタープラチナ。有馬記念でも4着に終わり、偉大な先輩・スーパーノヴァの影を踏むこともできなかった。

トライアルホースの汚名を挽回すべく、GI制覇目指して、この年に臨んだ。

まず、同門のエース・ヒヨシマルがAJCCを勝った同週、日経新春杯を勝ち、タメを張って見せた。

しかし、オーナーの構想では、ヒヨシマルと到底同格扱いされるものではなかった。

次走は、マイラーズCへ。そう、短距離路線を歩まされることになったのだ。

不平があったかどうかは知らぬが、そこを勝ち、その後も着々と調教を重ねていく。安田記念での初GI制覇へ、万全の布石で臨んで行った。

ところが、ここで思わぬ障害が現れる。

なんと、ヒヨシマルが前年に引き続き、天皇賞春から中一週で参戦してきたのだ。

そして、ヒヨシマルは強かった。ヤヤ重だったため、レコード勝ちとはいかなかったものの、スタープラチナに4馬身差の圧勝。

スタープラチナは、大変な赤っ恥をかかされた。安田記念向けのローテーションで臨みながら、春天のついでとばかりに出てきたヒヨシマルに完敗してしまったのである。しかも、前年は牝馬のゴージャスアイリンが2馬身半差と頑張っていたので、スタープラチナはいかにも情けなく見られた。

ここに、同門内の確執が発生。それは、次の戦いで燃え上がる。

宝塚記念、スタープラチナに大きなチャンスが巡ってきた。6歳になったヒヨシマルには、前年と同じ春天→安田のローテーションはキツかったのか、かなり体調を落としていたのだ。一方、若きスタープラチナは、ここにきて絶好調に。まさにリベンジにはうってつけの舞台だった。

しかし、ヒヨシマルには鷹騎手が三戦続けて乗り、自身は松中騎手から下村騎手へ乗り代わり。騎手に関しては、決して有利だったわけではない。

レースは、激しい接戦となった。共に先行脚質の二頭、最後の直線に至るまで、大いに競り合う。だが、調子を落としたヒヨシマルより、フルパワーのスタープラチナの方が、わずかに踏ん張りがきいた。クビ差の辛勝。ついに、神とまで崇められた同門のエースを下し、堂々の初GI制覇を果たした。ヒヨシマルは、GIレースで初黒星。朝日杯から続けてきた連勝記録は、14でストップした。

阪神大賞典に続き、ヒヨシマルにとってこの年は、苦難の年だったといえる。宝塚記念に敗れたものの、ヒヨシマルは、スーパーノヴァが惨敗した凱旋門賞への遠征の途についた。だが、この秋には、さらなる強敵たちが待ち構えていたのだ…。(続く)