ハンバーガーをピクルス抜きで注文する人には共感できない。むしろそのピクルスがいいんじゃないかと思う。
今日の注文でピクルスを抜いてきた人全員のピクルスを、代わりに俺のハンバーガーの中に入れてくれ、と割と本気で思ったことが何度もある。酢豚のパインだってそうだ。それがあってこその完全体なんだ。

前回のブログでBiSについて書いたばかりだったが、またそのアイドルグループについてになります。
年末のライブで、2グループ制を廃止して1つのグループとして10人でやっていくと発表した矢先の出来事だった。

本日をもって、メンバーのネル・ネールの脱退。

理由は、かねてより相談を受けていたが、精神的にも肉体的にも疲労が重なっておりBiSの活動を続けていくことが困難だと判断したためとのことだった。
BiSになってからは、ももらんどに続いての2人目の脱退になった(プー・ルイの卒業は除く)。しかも1年も間を空けずに、どちらも当時新メンバーだった者の脱退だ。公式から発表された理由もほぼ同じ文章だ。ネル・ネールに関してはたった半年間だけの活動だった。

BiSの時は、ある種代名詞のように多かったメンバー脱退も、新BiSとして復活してからはほぼないと思われていただけに、この1年以内の連続の脱退は正直きついものがある。個人的には、ももらんどの時よりも、ネル・ネールに関してはオーディション合宿時から、生配信にかじりついて一部始終をを見ていただけにショックも大きかった。(破天荒に見える言動や不思議な雰囲気に惹かれ、正直ちょっと推していた。)
1020代の若い女の子だ、ただでさえ大変な集団生活と、さらにあまりにも通常とはかけ離れた特殊すぎる事務所かつグループでの活動に、疲弊もダメージも大きかったんだろう。

グループとして活動するものにとって、脱退というのはある種、切っても切れないもので、今ある有名なグループでもメンバーの脱退を経験している人たちも少なくない。SMAPDREAMS COME TRUE、電気グルーヴ、ポルノグラフィティ、思い出してみると割と多かったことに驚く。やはり団体活動というのは難しいものなのか。もちろんその人個人の問題でやめる場合もあるが、人間関係でやめていく場合や、その環境自体が合わずにやめる場合もある。

人間が個で生きていくこと自体もとても難しいことなのに、それが集団となるともっと難しいこともあるだろう。
個人活動は楽なこともあるのだが、グループには個人にはない強さや良さがある。一人ではできないことが、グループだと出来るし、可能性もぐんと広がる。文字通り誰かと力を合わせるということは、強いのだ。

だけど、そのグループが大きな結束やパワーバランスでまとまっていればいるほど、そのピースが抜けてしまった時に、その穴を塞ぎまた一つの形としてやっていくことは難しいことになる。
幸い今回のBiSについては、2グループから1グループになると発表されて僅か3日後で、10人としてのBiSを作り上げていた段階だったと思う。新体制のお披露目は13日と全く時間がない中で、昨日までの2日間もきっとレッスンをしていたんだと思う。そして突然の発表での残り2日間のレッスン(さすがにメンバーには事前に報告されていたのかもしれないが)で披露できる状態まで作り上げなくてはいけない。残されたメンバーたちはとても大変だろうなあ。

スクラップ&スクラップ。破壊と破壊をモットーに進んでいく特殊なグループであっても、その裏ではメンバーたちの見えないビルド(建設)がある。明日のライブで新体制のお披露目だが、BiSがこれからまたどんなストーリーを作り上げていくのが、少し楽しみでもある。