バンド名のギブアップの命名には、2つの理由というかきっかけがあった。
ひとつは、できるだけ縁起の悪い名前にしたかったこと。
悪い名前だと、これ以上悪くならないという安心感が持てるような気がした。
led-zeppelinも、鉛の飛行船みたいに落っこちるという意味らしく、かなり縁起の悪い言葉だそうな。
決して赤い飛行船なんかではない。
それとふたつめ。
昔、作家の山際淳司という人が「ギブアップ」というドキュメントを書いた。
この人は「江夏の21球」などのノンフィクションで知られた人だが、もう他界されている。
「ギブアップ」はオフコース解散までを追ったドキュメントだった。
その本のタイトルが、ものすごくインパクトがあった。
どうしてギブアップの前に、ネバーといれないのだろうと思った。
でも、内容はギブアップでしかないものだった。
本のコシマキに、小田和正のコメントが載っていた。
「バンドが解散する時、多くが音楽的な行き詰まりが原因だっていう。でも、たいがいは人間関係なんだ。考えてもみなよ、音楽に行き詰まりなんてあるわけないじゃないか」
このコメントもインパクトがあった。
当時、確かイーグルスとか大物バンドが解散して、世の音楽ファンが悄然としていた時期だった。
実は、この本は買いそびれた。
それから10年以上たって、文庫本を古本で手に入れた。
それでもいまだに、俺は単行本が欲しい。
そういった理由で、バンド名は「ギブアップ」にした。
バンド名を人にいうと、よく笑われる。
どうして、ネバー・ギブアップじゃないの?とよく聞かれる。
その言葉を聞いて、俺はいい名前にしたな、と一人ニヤリとする。





