1992年、楽器屋で中古の左利き用のベースが、12,000円で売っているのを見つけた。

このときのことを俺はよく覚えている。

あまりにも出来すぎだなと思った。

このタイミングで左利き用のベースを見つけるなんて、と笑ってしまった。

そのころ、東京の小西が仕事の都合で札幌にくることになって、バンドをやろうという話になっていた。

小西はドラマーだった。

ギターは、俺と中村がやるとして、ベースが不在だった。

最悪、俺がベースでもいいやとさえ思っていた時期だった。

(つづく)