ドラムの川村と初めて会ったのは、1994年ごろ。確か寒い時期だったと記憶している。
当時、初代ドラマーの小西は東京に帰り、2代目ドラマーはなんとな~くやめていったので
新しいドラマーを探していたときだった。
ギブアップはそのころ音楽サークルに入っていた。
楽器屋が主催しているクラブで、ここではtクラブとしておく。
そのtクラブに俺は、ドラマーの紹介を頼んだのだった。
クラブは2人のドラマーをピックアップしてくれた。
とりあえずその2人をオーディションして、どちらかにメンバーになってもらうつもりだった。
某日、最初のセッションの日が来た。
その相手が川村だった。
不幸にも突然、中村がセッションをやるスタジオに来れなくなった。
しかたなく、俺と奥田が川村を迎えた。
川村は同世代だし、昔よく聴いたキッスやらなにやらを演奏した。
その演奏は楽しかった。
セッション終了後、おそるおそる川村に飲みに行きませんかと誘った。
彼は二つ返事で行くといってくれた。
3人で飲み始めたのだが、2次会はカラオケだった。
俺はかなり酔っていたので、けっこう暴れてしまった。
そのころは若く、酔うと物を粗雑に扱うところがあったので、カラオケボックスは迷惑だったろう。
今、考えるとぞっとするほど恥ずかしいが、当時は俺も不良のおっさんの入り口にいた。
歌い、騒ぎまくる3人のおかげでビールのジョッキはすぐにカラになり、
テーブルの上で横倒しになってしまったりした。
それどころか、おかわりをしたジョッキはテーブルから落ち、床一面をビールで濡らした。
それでも俺たちの歌声、叫び声は止むことは無かった。
ビールはいつしか日本酒にかわり、歌声もかすれ気味だったが、とにかく俺たちは騒ぎまくった。
そして、長い夜が明けた。
(つづく)