唐桃軒 | I'm in the living roomなう ~今居間にいます~

I'm in the living roomなう ~今居間にいます~

Copyright © 2011-2012 ゆるい球 All Rights Reserved.

関内駅からほど近い場所に、こぢんまりとしたラーメン屋があった

「唐桃軒」と看板に書いてある

そのラーメン屋のもつ雰囲気というか佇まいに惹かれて、僕は貼り紙だらけのドアを通った

店内は蛇の寝床のよう

また、壁のいたるところにメニューが貼られている

しばらくすると、部屋(というか仕切られた空間)から店主と思われる人が出てきた

僕はチャーシュー麺を注文した

理由は、この店は自家製チャーシューを売りにしているようだったから

また、普段は醤油チョイスだが、あえて塩を頼んだ

そうして出てきたのがこちら

I'm in the living roomなう ~今居間にいます~-Image044.jpg

ラーメンには全く関係のないことだが、携帯電話のカメラの画質が悪くて毎度いやになる

ラーメンが出てきた高揚をうまく表現できるカメラはないものか

箸を割り、チャーシューの蓋を外し、麺と対面する

見たところ、どうやら細麺のようだ

僕は縮れ麺が一番好きだ

縮れ麺はうまくスープと絡み、もちもちとした食感がたまらない

とりあえず麺を一口、すすってみる

次にスープを一杯、レンゲですくって飲む

どうやら塩チョイスは失敗だったようだ

僕が塩ラーメンを食べ慣れていないため、評価をすることができない

味が薄いように感じるが、塩の世界ではそれが普通なのかもしれない

僕はチャーシューを食べてみた

ふむ、柔らかい

肉の柔らかさを、英語ではtenderという

優しいという意味もあり、Love me tenderという使い方をされたりする

肉の柔らかさは、優しさである

同じ柔らかいという意味の語softも、優しいという意味をもつ

しかしどうにもsoftは物足りない

softには滑らかな、すべすべしたという意味もある

つまり、softとはマシュマロなのである

マシュマロを含めて、菓子にはどこか幼稚なイメージが付きまとう

なるほど、柔らかいをsoftというと子供っぽいし、マシュマロはムルモの大好物だった

店主は、僕が塩ラーメンを食べている間、ずっとカウンターで僕を見守っていた

他に誰もいない空間で、僕は店主に勘定を支払った

店主はあらかじめお釣りを用意するという真面目な一面を見せ、僕は少し愉快な気分になった

最後に唐桃軒のリンクを貼っておこう

唐桃軒