グンマーに行った話 | I'm in the living roomなう ~今居間にいます~

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姉貴から青春18きっぷを貰ったゆるい球

3枚あるので、おっさんとマジレス先生を誘い3人で日帰り旅行をすることに

朝8時、新大久保駅に集合

とりあえず高崎を目指すことに

大宮と間違えたりはしたものの、11時すぎに高崎に着く

しかし、直前に乗る予定だった電車が発ってしまったため(これは、駅を間違えて降りてしまったことが原因である)しばらく高崎で時間を潰す羽目になった

すると、マジレス先生が「眼鏡を直したい」と言い出すので駅前の眼鏡店に入った

眼鏡店の店員はマジレス先生の登録情報(客のデータを見れるようである。)を見て驚いていた

無理はない、マジレス先生は横須賀在住なのだから

マジレス先生が「旅行に来た」と伝えると、ひたすら「素晴らしいです」を連呼していた店員

彼は、高崎に来た僕たちを不思議に思わなかっただろうか

11時31分、僕らは発進した電車の中で弁当を頬張っていた

高崎駅で購入したものである

僕はおにぎりが2個入ったパックを二つ、おっさんはおにぎり2個と駅弁(鳥めしだった気がするが、よく覚えていない。自分の腹の中に収まるものを覚えていることが大切であり、それで充分なのである。)、マジレス先生は柿の葉弁当(これは寿司を柿の葉でくるんだものである。鮭や鯵などがあった気がする。理屈は先程と同じであり、付け加えるとこの弁当は非常に食べづらそうであった。)をそれぞれ食べた

腹を満たし、電車に揺られるこ約45分

12時17分に僕たちは沼田駅に着いた

群馬はおよそ何もないところである

あるのは、雄大な山々と渓谷を流れる川、そしてひっそりと命の火を燃やす、いきものたちである

群馬というこの世界では、人間も所詮ひとつの動物にすぎない、そう思った

そんな土地に現れたおかしな三人組を、自然は歓迎しているのか否か

それはいずれわかることである

駅から離れ、しばらく歩いていると大きな川に出た

看板には「第一級河川 利根川」と書かれている

僕の口から「おお、あの利根川か」という言葉が出かかった

しかし、それをぐっと飲み込む

「あの利根川」とはどの利根川なのだ?

うまく利根川を表現する言葉がないから「あの」と誤魔化しているのではないか?

でもよく考えればわざわざ「流域面積が日本最大の利根川」などと言っていては面倒だしなにより不自然である

やはり、利根川を表す言葉は「あの」でいいのである

と僕は自分で納得し、おっさんたちと一緒に河原へ移動した

マジレス先生が「魚を釣れる」と言ってきたからだ

マジレス先生は木の枝や植物を使って竿を作ろうとしていた

なぜかおっさんは、ズボンを捲り上げ、腿まで川に漬かっていた

おっさんの体感温度いわく3度の水がとても冷たそうである

僕はというと、そんな彼らの様子をただ見ているだけだった

そのうち、誰ともなしに場所を移動して水切り(水面に石を投げ、何回石が跳ねるかを競うあの水切りだ。)をすることになった

最高記録は、マジレス先生の7回

おっさんもなかなかの記録を出していた気がするが、マジレス先生があまりに7回の記録を自慢するので忘れてしまった

とにかく、最高記録を樹立したことは賞賛に値する(本当はこんなこと心にも思っていないが、こういう言葉が人間関係の潤滑油となるのである。)

次に僕たちが始めたのは、橋の建造であった

造り方は、大きな石を並べ、その間を小さな石で埋めてゆく、というものである

マジレス先生はその建築技法の説明をしたが、僕は忘れてしまった

それはおそらく、僕が必要としない情報だったのだろう

その作業は平たく言えば大変だった

大きな石はひどい場合、三人がかりでも運べない

おまけにマジレス先生は川に落ち、左半身をびしょ濡れにすることになった

しかし3時間超の作業の甲斐あって、立派な橋が完成した

僕とおっさんはその先端に立ったが、マジレス先生は「トラウマ」と言って逃げていた

また、別の場所には先駆者たちが築いた橋があった

それは大きな岩に続いており、おっさんはその上でくつろいでいた

マジレス先生はしきりに「水上へ行こう」と言っていた

水上は温泉地であるが、群馬である以上何もないだろう

それに、僕には沼田にいるということが大切だったのである

僕は沼田のなかにいたかったのである

駅に戻って、お土産を買った

僕は、「沼田のりんごジュース」を買った

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以外と楽しい旅だった

またチャンスがあれば行ってみたい

また、色々な写真を紹介したかったが、それはまたの機会にしよう

沼田大好き!