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東半分コースの全図
 

 

 高山(たかやま)不動尊から高麗までの尾根伝いコース。後半は、東側の毛呂山町からアプローチすることにした。「山と高原地図」に「3月下旬は桃源郷状態」と書いてある桃の里――「入」集落があるので、そこから稜線に上がる。日和田山から麓に下りたあと、まだ日が高いので、当初の予定を変えて高麗(こま)神社に足を延ばし、八高線・高麗川駅を終点とした。

 

 

東半分コースの前半

 

 

 ↓なぜか、ペースは登りのほうが速かったりする。やる気次第なんだろうか←。

 

 

 シルエットは行程の標高(左の目盛り)。折れ線は歩行ペース(右の目盛り)。標準の速さを 100% として、区間平均速度で表している。横軸は、歩行距離。

 

 朝7時の八高線「毛呂」駅↓。土曜日、都内からの一番電車とあって、リュックの乗客が多かったが、ここで降りたのは、ロードバイクの兄さんと私の2人だけ。みんなどこに行くんだろう。

 

 駅前に人通りがない。

 

 


 


 街角の桜。晴れてるし、きょうはお花見びより。

 

 

 

 

 菜の花も満開。種をまく人は、緑肥のためか、それとも趣味か。行楽客には有難いことこの上ない。正面は「越上山」だろうか。地図で見ると、このへんでは「越上山」が突出して高い。

 

 

 


 ↓「ゆず霊園」への道へ曲がる。ステキそうな永眠の地のイメージだが、じっさいを見てみると、やはりふつうの墓地だ。ゆずの樹木葬だけにして墓石を立てないほうがいいと思った。

 

 

 

 

 標高120メートル付近。↓山里は花ざかり。それにしても、このへんは標高が低い。
 

 



 ↓ウメ、サクラ、モモ、レンギョウ。まだ蕾のもある。樹木の咲き方は個体差が大きい。

 

 


 

 

 


 ↓このへんは桜並木。車で走ったら、こんなに楽しめない。こんないい季節は、徒歩か自転車でないと、もったえない。自然は、カネをかけないほど贅沢だ。

 

 

 

 

 「入」集落に到着↓。奥まった静かな里だが、「桃源郷」ってほどモモが多くはない。「山と高原地図」の注記は大げさだ。プチ幻滅。

 

 

 


 道路のヘアピンのところに、山へ上がっていく路がある。そこまで戻って、長距離ハイクの出発だ。

 

 

 

 


 沢に沿って昇ってゆく。低山は枝道が多くて迷いやすい。途中1回まちがえたが、GPSのおかげで、すぐ気づいて引き返した。ロスは数分。GPSは便利だ。

 

 

 

 

 30分ほどで沢を詰めて尾根に出る。これで、きょういちばんの難所は通過した。尾根に出れば、5分ほどで、桂木観音からの縦走コースに合流する。

 

 

 


 ↓「カイ立場」。「笹郷峠」とも言うらしい。左前方から昇ってきた。一本杉峠は右前方。右手前へ降りると「黒山」バス停。手前・背後へは、桂木観音への縦走路がつづく。これだけ要衝の交差点なのに、地形図では、この分岐点がはっきり判らない。

 

 


 

 休んでいると、トレランの人がみな立ち止まって首をかしげている。地図と道標を見比べて考えあぐねている人もいる。聞いてみると、ここを一本杉峠だと思っていたり、自分がどこにいるのか判らなくなってたり。道標が多すぎて、はじめて来た人にはかえって分かりづらいようだ。「あっちへ行けば、どこ。こっちへ行くと、どこ。」と教えてあげると、いったん目的地を選んで走ってゆくが、また戻って来たりしてしまう。岩が多くて険しすぎるということだった。山登りのつもりで教えたのがいけなかった^^;)。ハイキング、トレラン、ロッククライミング、ツ-リングなど、最近はいろんな目的で山に入ってくるから、道を教えるにも相手の目的と力量を見ないとだめだなと知った。

 

 いまはGPSのおかげで現在位置をまちがえないが、‥‥先にある分岐点と取り違えてとんでもない方へ行ってしまったり、そんな勘違い、私も前はよくやったものだ。何やかやで、10分休憩のつもりが、30分の大休止になってしまった。

 

 ↓「一本杉峠」。右前方から来て、手前へ向かうのがハイキングコース。しかし、ここはあえて、左前方の “迷い道” へ踏み込む。このあいだ「越上山」から見えていた「クーポー大博士の観測所」の正体を見きわめておきたいので。

 

 

 

 

 ↓消えてしまいそうな踏み跡が、なんとか続いている。ヒノキ植林だが、カシワ、コナラ、ホオノキが混じる。灌木は、アセビにカシ類の幼木。

 

 

 


 出たっ↓。「クーポー大博士」じゃないな。工場のふんいき。何かの通信施設らしい。電波の種類ごとに3種類のアンテナが立っている。外国の軍機や船の通信を傍受する自衛隊の施設のような気がするのだが‥‥。こちらからでは分からない。

 

 

 

 

 

 

 「一本杉」に戻って、5分ほどで、越上山から日和田山方面への、このあいだの縦走路に出会う↓。

 

 

 

 

 ↓日和田山方面へ向かう。下に「グリーンライン」が見える。このあいだは、このへんは下の車道を歩いたが、きょうは車道歩きはできるだけ避けて、尾根通しにピーク・ハントして行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

タイムレコード 20220402 [無印は気圧高度]
 「毛呂」駅715 [72m] - 722コンビニ724 - 748Y字路:「ゆずの散歩道」岐れ[GPS83m]755 - 830中在家[138m]832 - 852「入」ヘアピン[230m] - 858「入」集落[243m]900 - 903「入」ヘアピン(登山口)[230m]928  - 1009カイ立場[GPS421m]1030 - 1043一本杉峠[地図496m]1046  - 1048「クーポー大博士」[GPS479m]1055 - 1059一本杉峠  - 1102縦走路出会い[GPS498m]1110  - 1121大沢山[GPS490m]1125 - (4)につづく。