三国山ハイキングコースの「立山(たちやま)」は、富士山をいちばん近くから眺められる山だろう。丹沢の西の尾根が延びていって富士山とぶつかるところが、「籠坂(かごさか)峠」。元旦に行った大山が、丹沢の東の端とすれば、ちょうど反対側だ。
最近、「富士箱根トレイル」というコースができて、「須走(すばしり)」から直接「立山」に昇るルートが開かれた。
御殿場駅から、河口湖行き富士急バスが便利だ。マイカーだと、富士浅間神社の駐車場に駐めて歩くことになるので、かえって遠い。
出発点の「紅富台(こうふだい)入口」にはバス停がないので、「富士高原ゴルフコース」または「高原上」で下車する。「高原上」のほうが、歩く距離は長いが下り坂なので楽だ。「紅富台入口」の標高は約860メートル。
「紅富台」は別荘分譲地のようだ。別荘地のメイン・ストリートにぶつかったら、左折して別荘地内を昇ってゆく。後ろをふりかえると、もう富士山が見えている。
左の裾のでっぱりは、宝永山と「二ツ塚」。
別荘地のてっぺんで、山道に入る。二股に分かれているが、上部で合流する。右の谷沿いの路を行くことにする。ヒノキ、ホオノキ、シデ、コナラ、イロハカエデが混交した雑木林。
↓標高約1070m で、さっき分かれた路と出合う。道標に「立山休憩所」と書いてあるが、ベンチも何もない。
地面の雪が増えて、だんだん樹高が低くなる。ふりかえると、富士山の下で、「小富士」が雪をかぶっている。中腹で、そこだけ白い。
道標に、「立山砂場」とある↓。道標ごとに地名をつけているらしいが、苦しまぎれのネーミングじゃないだろうか。しかし、地点番号よりは気が利いている。
細くて低い樹ばかりになった。ミズナラ、イヌブナ、クリ、アカマツなど。樹が灌木化してくると、ようやく「山に来た」という気分になる。こういう場所に来ると生き返った心地がするのは、どうしてだろうか。
↓ヒメシャラも見かける。
「立山」頂上を巻いて、「立山展望台」に、まず行ってみる。ここは「トレイル」ができる前からあった。少し高くなっていて、1308.5メートル三角点は、こちらにある↓
崖のへりの樹木が成長したので、「展望台」からの眺めは以前ほどではなくなったが、富士山の上のほうはよく見える。雪のはげたところに腰掛けてお昼にする。陽が照って暖かい。なぜか人があまり来ない。貸し切り状態だ。
宝永山と二ツ塚の拡大。
山頂。下に小富士。山頂付近のジグザグは、吉田口登山道と須走口登山道のあいだにある「ブルドーザー道」。
【つづく】
タイムレコード 20210131
「高原上」バス停1046 - 「紅富台」内の交差点1057 - 1102山道入口1107 - 1138「休憩所」1146 - 1218「砂場」 - 1243 「立山展望台」1330 - (2)に続く。