ヘリット・ベルクヘイデ「ハールレムの大手門」
↓こちらにレビューを書いてみました。
【必読書150】スピノザ『エティカ』(5)―――
―――“ビリヤード・モデル”か?“細胞の海”か?
「《神》はすべてを見そなわす」
人間は《神すなわち自然》の水面
にできた波のようなもの。
人間のうちの《神》の知性は自らのすべてを知る。
それなのに私たちは、なぜこうも無知なのか?
宇宙はおろか、自分の身体や
“心の中”で起きていることさえも、
ほとんど知りえないのはなぜか?
フロイトの250年前に告知された
スピノザの《潜在衝動》の心理学
人間の身体は物体だ
“こころ”は物体にもある
慣性の法則にしたがう自己保存力
それが“こころ”に現れると欲望と呼ばれる
欲望は第1の基本感情
人間の本質にほかならないとスピノザは言う
顕微鏡が発明され
生物細胞が発見された17世紀
スピノザが解明して見せる人間の心身は
環境の中で存在を維持する微生物
の生と重なり合う。
宇宙から微世界にわたる哲学体系
今回は、
「第3部 感情の起原と本性について」