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【必読書150】スピノザ『エティカ』(4)―――
―――“異世界”のはざまに立つ生き物たち
スピノザの《多元宇宙》
まったく交渉のない“異世界”が重なり合う
“鏡の両側”のような世界
こちらで起こることは、あちらでも起こる
あちらで起こることは、こちらでも起こる
どちらが原因でも結果でもない
同時かつ相同の世界
《神》すなわち《全宇宙》は無限に広がる水面
人間もウニもウイルスも銀河も
《神》の水面にたってはきえる
波のようなもの
《神すなわち自然》のほかに恒なるものはない。
《神》の愛はナルシスの自己愛
人間たちの愛は《神》の自己愛の一部だ
《神すなわち自然》の眼で見れば
宇宙のすべては必然的に決定されている。
“偶然”はどこにもないのか?
“人間の自由”は幻想か?
幾何学のような緻密な論証のはざまに
必然の“ほころび”と、たしかな“自由”が見えかくれする
スピノザの壮大な宇宙空間
今回は、
「第2部 精神の本性と起原について」