盛岡城跡・二の丸
↓こちらにレビューを書いてみました。
【必読書150】石川啄木『時代閉塞の現状』(5)
――― The long and winding road
啄木の時代、
マルクスはまだ知られていなかった。
アナーキズムと社会主義は禁書だった。
いかなる出来あいの理論も参照することなく
啄木は『明日の必要』を考察した。
私たちの時代には、あらゆる出来あいの理論がある。
すでに破綻をさらけ出したものも
まださらけ出してはいないものも‥
「今日の我々は過去の我々ではない。
従って過去における失敗を再びするはずはない」
と啄木は書いている。
その後の 120年間にいったい何度失敗したことか?
生き返った啄木は驚くかもしれない‥
出来あいの理論に飛びつけば必ず失敗する――
この教訓が、なぜ生かされないのか?
啄木は徒手空拳だった
私たちは徒手空拳ではない。
どんな理論をどのように利用すればよいのか?
啄木の著はその方法論を指南してくれる。
国家とどのようにきりむすんだらよいのか
啄木はその静かな方法論を教える。
(太郎さんの情熱に刺激されて、
ともかくここまで来れたことを感謝したいと
思います。2019年12月6日記す)