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① 中曾根康弘元首相は、海軍中尉だった 1942年、インドネシア・バリクパパンで、現地の女性を駆り集めて、海軍設営隊(日本軍の飛行場を建設していた)軍属のための慰安所を作っていた。

② 防衛研究所保管の設営隊資料には、「(中曾根)主計長の取計で」開設したと記され、地図には「慰安所」と記載された建物もある。

③ 中曾根康弘氏は、1978年、戦時中の苦労話として、約3000人の隊員たち「のために、私は苦心して、慰安所をつくってやった」と本に書いた。

④ 現地証言によれば、インドネシアでは、多くの女性が、どんなことをさせられるのかも知らないまま日本兵の引率のもと連れ去られ、慰安婦にされた。年端も行かない少女達も、いきなり慰安所で複数の日本兵に犯された中曾根康弘氏のバリクパパン慰安所も、同様であった可能性が高い。

 バリクパパンの場合、利用者である隊員の数と、慰安所の大きさから推定される慰安婦の数の比からして、女性たちは“性奴隷”状態であったと考えざるを得ない。




 “偽証”の疑いがかけられた「吉田清治証言」そのままの“慰安婦駆り集め”を、中曾根がしていたとは。‥‥慰安婦問題が提起された当時、私たちはそこまで想像していなかった――甘いと言われるかもしれないが。しかし、当時の村山首相、河野官房長官も、そこまでは思いつかなかったかもしれません。

 中曾根氏は、うぬぼれが強いために、複数の証拠を残すことになりましたが、じっさいに慰安所は、アジア各地におびただしい数が開設されています。中曾根ほど証拠がなくとも、自民党政府部内や長老には、軍人として自ら慰安所を開設したり、慰安婦の駆り集めを行なった人は、もっとおおぜいいたと考えなければなりません。

 村山政権以後、歴代の首相が“謝罪”を繰り返すものの、事実の解明は、いっこうに進みませんでした。やがて、圧倒的な隠ぺい工作が始まりました。

 日本の政権と政府は、長老たちの中に多数の犯罪者のいることが内密裡に判明したために、その時以来現在まで、何が何でも隠ぺいしようと努めてきた。そういう過程だったのではないでしょうか。

 事実にフタをして見せないようにしながら、歴代首相がその前に立って、「ごめんなさい」「ごめんなさい」と言う。そんなことをすれば、ごまかしのための“謝罪”だということは、被害者に、感覚的に伝わってしまうでしょう。韓国の大統領や国会議員には分からなくとも、被害者には何となくわかってしまうものです。だから被害者はけっして納得しないし、不誠実だと言って詰る。それが繰り返されてきました。

 “謝罪”する首相たちは、背後にいる犯罪者たちに指図されていたにすぎなかった。

 過去の犯罪を隠ぺいすることを最高目的とする政権とは、どんな政権になるのでしょうか? 現在の犯罪をも、隠ぺいする体質にならざるをえないでしょう。それが、私たちが日々見せつけられている政権の姿ではないのか?

 ⇒『報道特集』 がついに中曽根元首相の「土人女を集め慰安所開設」文書を報道!

 犯罪を隠ぺいする政権は、隠ぺい工作をしていることを隠すために、さらに隠ぺい工作を重ねる。

 参院選前の党首討論で、「徴用工の韓国の対応に対抗して、ホワイトリスト解除をやるんだ」と明言していた安倍・菅が、今は、「報復ではない、安全保障問題だ」などと言いつくろっている。 ⇒山羽明人氏 twitter


 

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