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 いや、はっきり言って安倍菅一味の自分勝手が原因です。


 最大の原因は、加害と暴力を反省する記念館も教育施設も作らず、「ほんとう」のことは教えさせない、研究さえさせない体制を続けてきたこと。その酷毒たる成果として現在があります。

 もっとも、記念館はないけど記念碑はあります。新日鉄(当時)が日本の裁判所で元徴用工・遺族と和解して、釜石工場内に建てた謝罪追悼碑が。ばかな政治家が邪魔しなけりゃ企業にも良心はあるってことです!

 それでも、ようやく嬉しいニュースも入ってくるようになった。韓国の大統領が光復節で、きょう「日本国民も軍国主義の抑圧から自由になり、侵略戦争から解放された」と演説し、デモの市民も、日本人を十把一絡げにしなくなっている。こんなことは、今まで無かった! もし、こっち側さえマトモになれば、意外に、この問題の解決は早いのかもね^_^

 

 

 


韓国 中央日報

 

 

(追記 8/22)

 ここで、もうすこしディープに、私がいま考えているところを記してみたいと思います。

 

 最近、韓国では、「このチャンスをムダにするな。」という声が目につきます。つまり、日本の政権からの突然の攻撃を、一面では“またとないチャンス”だと見る考え方もあるということです。政治的に“反撃する機会”という意味ではありません。1965年の日韓条約以来、差し出された“アメ”をしゃぶって、対日依存度を高めてきた経済を見直そうという動きです。

 

 米国のIT企業には、サムソンから、韓国のほかの企業(対日依存度の低い企業)に乗り換える動きが出て来ています。もちろん、韓国以外の国、たとえば中国や日本の企業に乗り換える動きもあるわけですが、日本の“攻撃”の影響が、韓国全体の沈下につながるよりも、韓国経済を、よりまっとうな(安全な)方向に改善する余地もあるわけです。

 

 安倍政権の“攻撃”は、一見すると、報復感情から出た突発的発作‥‥“刃物をふりまわす気違い”のようにも見えます。じっさいに、そういう面はあると思います。しかし、それだけではない。もっと長期的で根深い戦略に立った“攻撃”だと見たほうがよいのです。韓国の大統領府が7月に“反撃”に転じたのは、昨年末以来日本に何度も特使を送って、安倍政権と官僚界の意図をとことん探った結果、この“攻撃”が単なる一時的な脅しではないと見極めたからです。日本の政権のほんとうの意図は、もう少し時間がたってみないとわかりませんが(国内メディアを通じて流しているのは、もちろん、カムフラージュとデマ宣伝のみです)、“親”と恃んできた米国経済の影響力が長期的に弱まってゆく中で、韓国などに追い越され・沈下する危機を感じているのだと思います。数ある後発中進国の中で、韓国をまっさきに叩いて見せしめにするのは、自民党右派の20年来の手口です。

 

 昨年末以来、貿易統計を見ると、日韓のあいだの輸出・輸入ともに落ち込んでいますが、韓国の対日輸出の落ち込みに対して、日本の対韓輸出の落ち込みは約5倍です。ひとつの見方は、安倍政権の意図に反して、韓国“攻撃”がむしろ日本に損をさせる結果になっているというものです。別の見方は、安倍政権の“攻撃”はむしろ結果であって、対韓赤字の拡大(日本側はまだ公表していないが)を見て焦っているので、なりふり構わずに“刃物”を振り回しているというものです。しかし、冷静に見れば、それぞれの国内経済の停滞が貿易に反映していると見ることもできます。国内経済の後退はその国の輸入額を減少させる――というのは経済法則ですから。つまり、いま日本以上に韓国の国内不況は深刻だ、ということになります。

 

 ともかく、もう少し時間がたってみないと、政権の意図も、その結果としての影響も、確実に見極めることは難しいと思っています。//