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台本は一度しか読まないし、書き込みも一切しない。演技プランを固めず、現場での直感を大事にする「お芝居で嘘をつきたくない―」真摯に“役”と向き合う女優としての信念

主演作が相次ぎ、日本の映画・ドラマ界を代表する若手女優となった広瀬すず。

 

23歳にして、日本アカデミー賞をはじめとする数々の賞を受賞した彼女の取材を開始したのは、昨年10月。

 

吉永小百合が主演を務める映画『いのちの停車場』、ラップ好きな芸大生を演じたドラマ『あんのリリック』、そしてデビュー10年の節目で制作する写真集の撮影などの多忙な日々。

 

だがそこに見えたのは、繕うことなく真摯に「役」に向き合う姿だ。

撮影前には演技プランを固めない。

 

どんな注文にも応えられるように、いくつもの感情を持っていたい。

 

役を自分に引き寄せるのは、「お芝居で嘘をつきたくない」からだ。

 

新たなオファーで演じる“誘拐事件の被害女児”…生まれも育ちも異なる「役」をつかむため、広瀬は自分の中に「役の記憶」を植え付けようと、悩みもがく。

 

4年前から続けるキックボクシングで邪念を断ち切り、考えるのはいつも「役」のこと。

 

その輝きの源とは。

【女優/広瀬すず】 

 

1998年静岡県生まれ。2012年にモデルとしてデビューし、翌年女優デビュー。 

 

主な出演作に、映画『海街diary』(第39回日本アカデミー賞 新人俳優賞)、『ちはやふる』シリーズ、『怒り』、『三度目の殺人』(第41回日本アカデミー賞 最優秀助演女優賞)、『いのちの停車場』、ドラマ『学校のカイダン』、連続テレビ小説『なつぞら』、『anone』。

2019年には『Q:A Night At The Kabuki』で初舞台を踏み、第54回紀伊國屋演劇賞 個人賞受賞。