鮨職人/難波英史▽すし一貫一貫に最適温度を導き出し「味・香り・食感」すべてが最高の状態へ。有名店ではなく“町のすし屋"を転々と…その原点と“すしオタク"の生き様
コロナ禍にもかかわらず、驚異の9か月待ち鮨店。
東京・阿佐ヶ谷で「超コスパの良い店」として名を馳せていたが、2年前の春、日比谷に進出。
3万円超の強気の価格設定で勝負に出たのは、鮨職人・難波英史。
自らの仕事を一から見つめ直し、全てのネタは温度管理に徹底的にこだわった。
シャリもネタに合わせて温度を変えていき、最高の状態に。
「鮨には魔力がある」と語る、“すしオタク"である、難波。
有名店での修業経験がモノを言う鮨職人の世界にあって、“町のすし屋"を転々と…。
知識だけは負けまいと、あらゆる資料をかき集め、一人試行錯誤を繰り返した。
孤独とコンプレックスを抱えながらも、あくなき向上心で至高の鮨を目指す。
ーーその原点は、意外にも十数年前に客から言われた“ある一言"だった。
その生き様とは
プロフィール
鮨職人/難波英史
1974年、東京都杉並区出身。20歳より鮨職人を志し、都内のすし店数軒で修業。
2007年に独立、地元の荻窪に「鮨 なんば」をオープン(数年後、阿佐ヶ谷へ移転)。
“味は銀座、値段は中央線"と言われるほどコスパの良い店として知られ、1年先まで予約が埋まる超人気店に。
2018年、東京ミッドタウン日比谷に移転。徹底した温度管理を新たに導入、以前にも増して人気・注目が集まっている。