自在置物作家/満田晴穂
▽江戸時代から続く金属工芸品『自在置物』その国内唯一の作り手に密着!
徹底した観察眼と緻密な手作業で産み出す「メタルな生き物たち」の姿を見よ
虫、蛇、甲殻類から龍などの幻獣まで…。
まるで生きているかの様に「自在」に動かすことができる金属工芸品、それが『自在置物』だ。
江戸時代から続く、この技術を継承した国内唯一の作家・満田晴穂。
個展での販売の抽選には100人も、去年4月にはロンドンでも開催するほどだ。
本物と見紛うほどの作品たち。
明治時代以降、長らく海外に作品が渡り、国内では日の目を浴びなかった超絶技巧。
令和に受け継がれた技をご覧いただく。
プロフィール
自在置物作家/満田晴穂
1980年、鳥取県生まれ千葉県育ち。
幼少期から里山が遊び場の昆虫好き。
手先が器用で5ミリ四方の紙で折り鶴を作る技巧派の少年だった。
4回の浪人生活を経て入学した東京藝術大学の授業で、自在置物師・冨木宗行に出会う。
過去のものと思い込んでいた自在置物が、現代まで継承されていたことに感動し、その日のうちに弟子入りを申し込む。
今までに作った生き物は150種以上。
「全日本金銀創作展」開催委員会会長賞受賞。
「平成28年度日本文化藝術奨学金」において「第8回創造する伝統賞」受賞。
七宝作家の妻、4歳の娘の3人暮らし。
幼い頃は「ヤドカリ」になりたかった、プラモデルとゲームを愛してやまない40歳。