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毎年秋にフランスで開催されるチョコレートの世界的祭典「サロン・デュ・ショコラ」

www.salon-du-chocolat.jp
サロン・デュ・ショコラ日本公式サイト



去年「世界を代表するショコラティエ100人」が選出され、日本人はフランスに次ぐ第2位となり、注目を集めた。

その多くが世界的に無名の中小企業。

躍進の陰にはどんな秘密があるのか?

選出された一つ、大阪にある従業員約80人の老舗チョコレート会社。

社長は女性。

夫の急病により事業を急遽引き継いだ。

カギとなったのは「女性中心の会社への変革」。

男性が占めていた主要ポストを次々に女性にかえるとともに、大胆な「業務の断捨離」を図って残業を減らし、女性従業員が働きやすい環境を整えた。

余った予算は惜しまずに商品開発に投資。

自由な発想から次々と斬新な商品が生まれた。

さらに「チョコレートで世界を変える」を目標に掲げているのは、従業員10数名の小さな日本のチョコメーカー。

ヘッジファンドに勤めていた青年が9年前に立ち上げた。

カカオ豆の産地・インドネシアを歩く中で、労働環境の問題に直面。

「生産者がいきいきと働けるチョコ」を前面に掲げたブランドを打ち出し、金融機関やデパートを巻き込んでいった。

さらに大手メーカーの「埋もれた技術」にも注目。

発想の転換でチョコの新しい楽しみ方を確立した。

モノが売れないと言われる時代にあって、伸び続ける日本のチョコ市場。

世界に躍進する日本の中小中堅のチョコメーカーから、海外進出や人手不足解消のカギを探る。