目次

第1章 ルパンの音楽は僕の天職
(山田康雄さんに捧げます
ワンアンドオンリーな役者、山田さん ほか)

第2章 僕が出会った神様たち
(三波春夫でございます
漫画の神様、手塚治虫 ほか)

第3章 ジャズにノックアウト!
(初めてのジャズ
慶応パンチ! ほか)

第4章 作曲1000本無理難題ばかり
(選曲家残酷物語
作曲家の原点はコマーシャル ほか)

第5章 ルパン系と呼ばれたい
(ソニア・ローザとボサノヴァ
小さな旅 ほか)


「ルパン三世」のテーマ曲や音楽全般の作曲で知られる、大野雄二さんの初めての著書です。

ジャズピアニストとしてスタートし、当時のジャズシーンの最先端にいたはずの大野さんが、ジャズをすっぱりやめてCM作曲家となり、そこから「人間の証明」「犬神家の一族」などの映画音楽、テレビ音楽などへの作曲活動に専心した流れが、独特のユーモアたっぷりに描かれています。

昭和から平成の日本のサウンドの中心を、あくまで作曲家として裏方に徹して駆け抜けていったことで、表からは見えない音楽づくりがよくわかり、職人ならではの音作りのポイントも面白い。

三波春夫さんや手塚治虫さんなど仕事で関わった有名人の姿も、メディアを通しては見えない、大野さんならではの見方が素晴らしく、新鮮。

そしてふたたび50歳を前にしてジャズピアニストに戻った大野さんのジャズへのこだわり、人生哲学を知ることにより、音楽の力を思い知った人の生き方が心に残る一冊です。

まるで音楽を聴いているようなルパンの絵が目印の本です。

パッと見ると厚くて、「読みきれないなあ」と感じそうですが、すらすらとあっというまに読めて、音楽に関心のある人なら誰でも面白いでしょう。

巻末に大野さんソロピアノ演奏のDVDがついています。

特にラストの「人間の証明のテーマ」は、大野さんのライブでもめったに弾くことはない貴重な1曲。

撮影に立ち会ったスタッフみんなが「翌日もまだ頭の中に旋律が残っている」と声をそろえて言いました。

アルマーニのスーツに身を包んだ大野さんが弾く、大人のためのジャズピアノにじっくり浸ってほしい。


単行本: 237ページ
出版社: 講談社 (2004/7/28)
言語: 日本語
ISBN-10: 4062124971
ISBN-13: 978-4062124973
発売日: 2004/7/28
梱包サイズ: 18.8 x 13.4 x 2.8 cm

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