
5人が語る『Anfang』のすべて~前編~
早速このコーナーから最新作『Antang』について話を聞いていこう。
本作にはこれまでに発表した全シングル曲に加えて新曲も2曲収縫されているが、彼女たちはこれらの楽曲にどのような想いを抱いているのだろうか。
●すべてがスター選手みたいなアルバムなのですごく聴き応えがあると思う
-遂に初めてのフル・アルバムニAnangが完成しました。結成された当時はまだ活動計画が未定で、アルバムを発表するのかどうかも未知数のままで活勤しでいたんでしたよね。実際にこうしてアルバムが形になり、今はどういった心境ですか?
相羽:“今のRoseliaの集大成が作れた”という感覚ですね。と言うのも、今回のアルバムにはライブ映像が2つも付くんですけど(※「Blueray付き生産限定盤」のみ)、それが去年6月にやった最初のワンマン・ライブ‘Roselia1stLive「Rosenlied」”と、その後に幕張メッセイベントホールでやったdRoselia2rd Live「Zeit」のライブ映像で。
遠藤:1stライブは正直、“何とか間に合わせよう”って頑張って臨んだステージだったんです。だから、そういう勢いがそのままパフォーマンスに出ていると思う。一方、そこから約3ケ月後の2ndライブでは音や演奏のスキル、バンドのまとまり感が格段にアップしていて。今冷静に観るとすごいギャップだよね?
明坂:ライブ中の表情からして落差がすごいもん(笑)。
工簾:そうそう、1stライブのときは笑っているように見えて明らかに作り笑いだし(笑)。
櫻川:表情込みのパフォーマンスって感じでね。で、2rdライブまでの3ケ月間めっちゃ根を詰めた。すごく練習したもんね?
遠藤:うん、ホントに。というより、2rdライブ前の有明までの練習量もすでにパンパじゃなかった。6月30日に渋脊duoMUSIC EXCHANGEで1stライブをやってから、1ケ月後の7月29日に有明コロシアムで1stの追加公演をさせていただくことになったんですよ。大きな会場だからってわけじゃないけど、1stライブでの反省をとにかく活かさなきゃって。
明坂:しかも、その後にアニサマ(“ANIMELOSUMMER LIVE2017”)にも出演させていただくことが決まって …さいたまスーパーアリーナでのライブが控えていたんです。
櫻川:動員数がいきなり3万人という…。
明坂:度胸試しじゃないですけど、次々に大きなことがあった。
相羽:あの3ケ月間って、私たちにとってはすごく濃密な時間だったんです。
-バンドで合宿も行いましたよね。2ndライブで衣装チェンジのときに、その模様が潰れていました。「絶対にキャラを崩してはいけない24時』というバラエティー番組農の映像で。
工糠:そういうバラエティー的な収録もありつつ、実は結構マジメに練習していたんですよ?
櫻川:うんうん。だから、その合宿で完成させた「Determination Symphony」とかにはすごく思い入れがあります。この曲は2rdライブで初めて披露したので、幕張メッセに来てくれたお客さんたちは”お、新曲だ!”というリアクションだったんですよ。
遠藤:初披露だったのに「新曲です」って言わずに演奏を始めたんです。だから、お客さんの中には“えっ何が起こっているの!?”って驚いていた人も結構いたみたい。
-今回の「Anfang」にはそういった思い入れの強い楽曲も網羅されていますが、本作は新曲で幕を開けます。
遠藤:「Anfang」は収録されている全部の曲に.’主役感’があるよね。
相羽:うん。新しい2曲も他の曲に負けずにメイン感が出ているなって思う。
櫻川:新曲の2曲にも当然思い入れはあるんですけど、曲ってやっぱりずっと演奏し続けていくものじゃないですか。バンドを組む前までは“新しい曲がとんどん増えていくのがライブっていうイメージだったんです。でも、いざ自分が演奏する立場になってみたら、当たり前だけど昔の曲を演奏する回数の方が増えるので、思い入れもどんどん強くなっていくんですよね。
遠藤:何より、まさかこんな短期間でアルバムが出せるなんて…ね?デビュー・シングル(「BLACKSHOUT」)が去年の4月でしょ。この5人が集まったとき、アルバムを作る以前に1年間でRoseliaの曲がこんなに増えるって想像もしていなかった(笑)。
明坂:確かに。あとさ、5月13日の5thライブに対しても“もう場数を踏んで来ているから何が来ても大丈夫!”っていう気持ちになれているのもすごいよね。
櫻川:そうだね。もうライブっていうものに対する不安とか怖さがなくなっちゃった。
-この5人なら上手くいく、って思えるようになっちゃいましたね、この1年で。
遠藤 ホントにすごいスピードでシングルを出させていただいていますけど、その中で「-HEROIC ADVENT-」とか「軌跡」っていう曲では新しい路線も出せたと思うんですよ。
Roseliaというバンドのイメージを打ち出しながらいろんな方向性を持った楽曲が揃っていて、しかもそのすべてがスター選手みたいなアルバムなので、すごく聴き応えがあると思います。
相羽:それに、偏っていないとも思うんですよね。
「BLACK SHOUT」が1番好きだと言ってくれる人もいれば、「陽だまりロードナイト」が好きな人もいたり…めっちゃパラバラなんですよ。
確かに「BLACK SHOUT」はRoseliaのデビュー曲だし、代表曲の1つだと私も思うんです。でも、「どの曲が好きですか?」ってファンのみなさんに聴いたら、そうやって好みがすごく分かれるんですよ。
それは遠藤さんが言っているように“スター選手級の曲ばかりが揃っている”ってことだと思いますし、今後もそういう曲がどんどん出てくると思う。
だから…まだ今回の作品が発売日を迎えていないときに言うのはおかしいんですけど、これからファンのみなさんの好みをどんどん更新していくことにワクワクもしているんです。
-みなさんがRoselIaとして初めてステージに立ったのは去年の2月5日、TOKYODOMEclTY HALLで行われたPoppin’partyのライブにシークレット・アクトとして登場したときでしたね。そのときに、初のオリジナル曲として「BLACKSHOUT」をプレイしました。長年…と言ってもまだ1年なんですが、演奏回数を重ねるにつれてこの曲の捉え方は変わりましたか?
櫻川 そうですね。私の場合、「BLACKSHOUT」は最初“ドラム経験ゼロの初心者が半年間練習した成果’だったんです。そこから1stライブで‘これがRoseliaです.という自己紹介みたいなイメージになって、今ではこの曲と一緒に成長していきたいと思えるくらいになりました。
なので、ライブではどんどん難しいフレーズを加えていたりするんですよ。全部の曲がこうなっていけば良いなって思います。
工藤 確かに、演奏していて一番初心に帰れるのが「BLACKSHOUT」ですね。ガムシャラに頑張っていた時期を思い出すというか。私たちの代名詞でありながら、大切なことをいっぱい教えてくれた曲なんです。
明坂 私にとって「BLACKSHOUT」は、ピアノのリハビリ曲だったんですよ。ピアノやキーボードに取り組むのは13年ぶりだったので、最初は難しくないように使う音色の種類をなるべく少なくしたんです。その後ちょこっと難しくしたんですけど、それでも一番安心して弾ける曲で。身体に染み付いているから弾いていてすごく楽しいし、ちゃんと前を向いてお客さんの顔を見ながら弾ける。…まあ、そう思っていたら今年2月のハウステンボスでド頭のフレーズをミスっちゃったんですけど(笑)。だから、‘ヤバい、最近キミのことをないがしろにしていたのがバレちゃった。ごめんね’って、もう1回ちゃんと「BLACK SHOUT」に向き合わなきゃいけないなと思っているところです。
櫻川そういう時期ってあるよね(笑)。
明坂.例えるなら、“長年付き合ってきた彼氏をそのまま放置していた”みたいな感覚(笑)。
遠藤 私は最初に一番苦労したのが「BLACKSHOUT」だったんです。テンポが速いし、スラップのソロ・フレーズもあるから、かなり練習しなきゃいけなかったんですよ。
-それに最初の頃、「BLACK SHOUT」は全編指弾きでプレイしていましたよね?
遠藤 そうなんですよ。BPM=185だから、最初は指が全然追い付かなくてかなり大変でした。
慣れてきた辺りで試しにピックで弾く練習も始めて、去年のア二サマから切り替えてみたんですけど、ベース・ソロでスラップをするので、その直前のキメでピックをロにくわえて、ソロの直後ですぐにピック弾きへ戻るっていう練習をずっとしていました(笑)。
相羽:あれ、超カッコ良いよね!
遠藤 ちょっとイケてるでしょ?(笑)ちゃんとライブでもやれるなってところまで練習して、そのやり方に変えたんです。だから何だろう…あけしゃん(明坂)風の例え方をするなら、“マンネリを乗り越えた彼氏’みたいな?(笑)私たちの中で一番古い曲ではあるんですけど、新鮮な気持ちで弾けるからすごく面白いですね。
工藤 うん。私も演奏し慣れているだけあって、いっぱい付け足しができる。今はイントロにギター・ソロを加えたりとかもしていますし。
相羽 私は「「BLACKSHOUT」で小指を出すポーズを取ったことで、それが次第に“Roseliaポーズ”って呼ばれるようになったのが嬉しいかな。まず指をさして、次に親指から願番に曲げていくんですけど、実はちゃんと意味があって…。
明坂:へえー!?
櫻川:知らなかった!
相羽‘勝ち取れ”って歌っているから、指を振り込んでいくときに勝ち取りたいものをイメージしているんですよ。夢とか希望とか。
遠藤 なるほどね。それを自分の手で包み込んで手中に収めるっていう。
工藤 それぞれの指に想いを託している感じ?
櫻川“お金””安心””保障”‥・とか?
明坂:えっ、そんな欲深いポーズだったの!?(笑)だとしたら、ライブに来てくれたお客さんには毎回想像してもらいたいね。「今日の人差指は‘マイカー’かな」みたいな感じで(笑)。
工藤「きっと今日の薬指は“マイホーム”だ!」とか(笑)。
相羽 うん…それはそのときの相羽じゃないと分からないけど(笑)。
櫻川 言い出しておいてアレだけど、このままだとインタビューを読んでくれた人に“すごく雑念が入っている曲だと思われちゃうよ(笑)。
相羽 いや、それはあくまでも私個人ね。湊友希郡としては“頂点を封旨すんだ”っていう想いしかないですからね。
-そうですよ。父親の夢を背食ってバンドを組んでいるんですから。
相羽:そうそう。
-そうやってキャラクターの個性がパフォーマンスで表現されていることもRoseliaのライブの魅力だと思います。ただ、キャラクターとして“絶対に笑わない”と決めてステージに立った初ライブでしたけど、自然に笑みもこぼれてしまっていたじゃないですか。それだけステージやバンドが楽しかったんだなと伝わる場面で。
遠藤 そういう意味でライブを一番思い浮かべられる曲は「BLACKSHOUT」かもしれませんね。Roseliaのライブ映像として公開した最初の楽曲でもあるし。
明坂 PVになったのもこの曲が初めてなので、二次元でも三次元でも「BLACKSHOUT」がRoseliaの最初なんですよ。
工糠 全員それぞれに歌うパートもありますしね。Roseliaが始まった1曲です。

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