●「希望の力(ザ・シークレット)」でわたしが言いたかったこと
プラスの思考は役に立つかと問われれば'わたしはもちろんイエスと答えます。
ただし、思考の持ち方によると言い添えておかなければなりません。
悲観的な考え方は恩恵をもたらしてはくれませんが'プラス思考だけでいきりたつのも考えものです。
心は、だいたい一パーセントのマイナス思考を必要としています。
それは責任や警戒とのバランスを保つこと。
人生の偉大な挑戦とは、責任や損失とどのように向き合っていくかを学ぶことなのです。
一九七九年から三度にわたって「希望の力(ザ・シークレット)」を執筆したとき、わたしはこう言いたかったのです。
宇宙に望みを投げかければ'すべての人が幸せになるというわけではなく'生活が物質的に満たされているだけでは不十分だということを。
なぜなら、一人ひとりが目標を達成するためには'霊的な充足が必要だからです。
ここで言う夢とは'あの『ザ・シークレット』という本が説明していたような'物質的なものとは限りません。
わたしが書いた「希望の力(ザ・シークレット)」では'人は霊的に成長するチャンスがあり、物質はそれを助けるものにすぎないと述べました。
シークレットを富を得るための教えだと考えてはいけません。
そもそも富は一部の人しか味わえないものです。
もっとも偉大なシークレットは霊的なものです。
物質は本当の幸せをつかむために必要な条件を整えてくれるだけです。
物質的な富を得るためだけに、シークレットを実践している人がいるのはとても残念なことです。
わたしはそんなことを求めたのではありません。
人々は本当のシークレットの鍵を誤って理解してiます。
いちばん大事なのは'霊的な教えをたくさん学び、プラス思考を持ち続けることです。
ただし同時に、責任や警戒、義務などのマイナス思考を1パーセントだけ心にとどめてください。
それはつまり、自分の弱さや限界を認めることでもあります。
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