- 死後の世界―「あの世」とはなんとすごい世界なんだ
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天の祝日
そこではすべての咳きが祈-であ-、大気全体が香の薫りに満ちている。
何と素晴らしく、広大で'輝かしい場所。
大祝日を祝うために集う天の貴人たちすべてにあらゆる方向から神の栄光が注いでいる。
祭壇を美しく飾る花を見て深い感動を覚えた。
祭壇の前からは'芳しい香の煙が創造主なる神のもと立ち昇っている。
何と素晴らしい大祭。
女性の聖人方の頭は、地上にはない髪型に結われている。
服は物質ではない。
露が残る大きな芳しい菓のようなものでできていた。
葉が擦れ合い小さな滴が落ちる音さえ私は聞いた。
他の霊たちは巨蝶の翼のようなビロードに包まれている。
一つひとつの色が違う惑星から来る違う恵みを表している。
青へ緑、ピンク、淡い桜色、藤色の光に包まれている人もいる。
光の効果は荘厳で'聖人一人ひとりが独特な色の後光に包まれているように見える。
また'永遠の若さと歓びに溢れる、淡い青色に包まれた、白い翼の美しい天使を見た。
「汝らは主の中に。主は汝らの中に」
聖歌隊が賛美する中へ崇高な期待の高ま-が、すべての人の日に現れた。
歌声は言葉には表せないほど調和に満ちている。
誰もが、胸の上に両手を重ねてへ静かに待った。
逮-に音が聞こえ'無数の天使が
「主は延りたもう!」
と歌いだす。
賛美が高まり、主の受難を思い出すにつれて'誰の目にも涙が溢れた。
宇宙の教会は復活をたたえ、キリストの到来を静かに待った。
鳥の歌声がやみ'天使の賛美もやみ、森は静まり返った。
自然界のすべてが、復活した主の到来に息を呑んだ。
天の高きから訪れるケルビムの群れが復活の序曲を壮大に歌い上げた。
ケルビムは主を囲みながら、頭を下げ、かわいい金色の翼を擦-合わせた。
ケルビムの数は千の幾千倍も羽音と歌声はあま-に荘厳でとても言葉に表せない。
彼らは泣いて歌いたくなるような気持ちにさせた。
キリストが太陽よりもまぶしく世界を照らした。
主の御目は、優しい愛の輝きを湛え、御衣は明るい光を放っている。
主のお顔は真に美しい。
天上の曲とラッパが響-なか'人々は微笑みながら主を賛美した。
この情景も言葉に表せない。
曲の音は人間には知られていないもので'栄光と感謝しか願わな-なるほどへ魂を歓びに弾ませた。
それから至聖なる御母マリアが'救い主の御足下においでになり、輝かしい十字架を担う大天使聖ミカエルが横に付かれた。
静寂を縫って大天使が雷鳴のような声で
「主は延-たもう!」
と叫ぶと、
「まことに主は延りたもう!」
と全員が答えた。
私は清らかな詠唱に悦惚とし至福に包まれた。
義人は天国での千年を一日のように思うという言葉の意味をはじめて悟った。
天上の琴の音が響-中、宮廷は愛と賛美で満たされた。
家族との出会いの瞬間に大視日の歓びは極まった。
純霊の気持ちは自然に他の魂にも伝わる。
天はこの聖なる愛に満ちている。
私は感動に震える空気の中で兄弟姉妹が出会うのを見た。
何も語る必要はない。
どの魂も澄んでいて、隠すべきなにものもない。
友が出会うときには、後光が混ざり合い、いっそう輝きを増した。
それから、色々な国と文化の男女が'遠い昔に生きた人々と出会うのを見た。
誰もが、主の中で一つになっていた。
まわりのすべてが創造主の愛の光に輝いている。
これに較べられる愛がどこにあるだろう。
神は愛である。
神ご自身がこの聖なる、気高い'超越的賜物をお与えになったのである。
二つの魂は賛美の中で出会い、愛に悦惚として飛期した。
「愛なくして天は完成されません。
愛するもの同士は死後に結ばれるのです」
と随伴者は言った。
「大祝日に両親と出会えると約束して-ださいましたね」
と私。
「ごらんになっていませんか。
見なさい、そこにおいでです」
すると、両親の姿が見えた。
私は限りない愛情と優しさの気持ちが込み上げて来たが、両親は突然姿を消した。
私はここにいる人々がいかに幸福で英知に満ちているかを知った。
問題を持つ者も'相談を持ちかける者もいない。
神ご自身が'御心を知る光をお与えになり、誰もがそれに満ち足-ている。
ああ、死後の生活の何と甘美なことよ。
聖体降福の聖歌とともに、主は選ばれた民全員にお話しになった。
あえて主に近づこうとする者はいない。
聖母が祈-をもって御子にお話しになった。
「救い主よも地上のあらゆる種族が'狂気に満ちた敵の支配に倒れています。
恵みと慈しみによって、この間の覆いを取り去れるのは、あなただけです。
どうか彼らをお救いにな-'お守-ださい。
光をお与えになり、暗い隷属の日々を導き憐れみをおかけ-ださい。
試みからお救いださい。
彼らは絶望の中で私に願いを託しております」
それから金色の衣を着た聖人が、キリストのみ前に脆いて、両手を差し伸べて祈った。
私は'神のみ前で祈りを捧げる皇帝陛下を見て、感動に震えた。
それから、主が永遠の生についてお話しになり、私たちは注意探-聞き入った。
主の御言葉はあまりに気高-、深遠である。
私の魂には理解できたが、地上にいる今は言葉に表せない。
人は高められなければキリストの御言葉が聴けない。
輝かしい復活祭の奥義がそこにあった。
聖母はまぶしい光の中で神の御子の横につかれた。
それから感動の波が押し寄せ、主は聖母と共に'高きへ、高きへと昇られた。
その荘厳さは言語を超える。
二人は列聖の歌が響-中で、光の海に消えた。
最後に'列聖された者たちは、子は親の元へ'友は友の元へ、夫は妻の元へ飛び立ち、他の魂は愛する者を訪れるために地上に降った。
その悦惚感はとても言葉に表せない。
その幾つかは知らされてはならないものである。
それ以上のことは語れない。
ただ、自分が天を訪れる'大いなる光栄に浴した以外には。
(章 終了)