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株式市場
今後百年のあいだに、米国市場で史上まれにみる大暴落が三回起きる
株式投資の相談は、ここ四、五年間に持ちこまれたもののなかで、おそらく最多といえる。
「あの会社の株は大丈夫か。暴落するならいつのことか」 といった質問が圧倒的だ。
株価予測を生業とする人たちと違って、わたしは株についての所見を包み隠さず話そうと思う。
株式投資はギャンブルにはかならない。市場はGNPの上昇と人々の投資に依存しているから、いつの世にもつぎのことが言える。
一勝者がいれば、敗者も必ずいる
二 敗者の数はつねに勝者より多い
加えて、だれもが心得ておくべき三つめの真実は
「いかなる場合でも株式仲買人はつねに儲けている」
ということだ。景気の浮き沈み、投資の成否に関係なく、仲買人は利益を得ている。
顧客をどれだけ引き止められるかによって額は変わるだろうが、どんなに調子の悪い日でも荒稼ぎをしている。
賭け事の胴元みたいな連中だ。
また、株式の動向は国の健康状態を映し出している。
他国の投資家も米国市場の日々の動きを見て投資の是非を判断する。
他国にも市場があり、わが国と相互に影響しあっている。
一つの市場で大きな高騰・下落があれば、周囲にも波紋がおよぶ。
もう一つ知っておくべき重要な事柄がある。国際市場は、気まぐれな経済変動に応じて無意識に動くアメーバのようなものではない。
強い権力を持った一部の人間の影響下にもあるのだ。
ちょっと利率を上下するだけで、いつでも根底から揺さぶりをかけることができる。
そういうわけで、絶対に損をしないという保証がほしいのなら、最初から株には手を出さないことだ。
今後百年のあいだに、米国市場で史上まれにみる大暴落が三回起きる。
一つめは二〇〇六年後半。
中東で起きる戦争がおもな要因だ。
まずヨーロッパ市場に壊滅的な打撃を与え、ついで米国にも影響がおよぶ。
二つめは二〇二九年に始まる。
記録的な気象変動が、資源と食糧の供給に影響し、製造(加工)
と雇用に大きな打撃を与える。
極東市場の破綻が大暴落の予兆となるだろう。
三つめは二〇五六年に始まるが、理由は特定できない。
市場に大変革が起き、大暴落を経て新たな均衡点に到達すると感じられる。
米国市場はこの時期に、なんらかの形で、他の大きな市場と融合するのかもしれない。