12600年の予言
大ピラミッドが建造されたのは、今の学会の予想を裏切り、紀元前10500年の頃である。
ちょうどこの太陽系が獅子座時代に入った頃だ。
この頃に建造されたスフィンクスがライオンの姿をしているのは'このためだろう。
頭が人間であるのは「宝瓶宮時代」が予言の終わりであることを暗示する。
宝瓶宮のシンボルは「人」である。
大ピラミッドの予言は、かくして約12600年後の今日に至るまでの歴史を中に秘めていることになる。
その予言は内部の通路や岩板の種類などの変化に従って、終点の「王の問」の石棺まで、年月日入りで記録されている。
その予言を解読した人にデビット・デビッドソンがいる。
彼の著書「大ピラミッドの神聖メッセージ」に見られる解釈の多く-は正しい。
そして20世紀に関しては、1936年のみ修正点がある、とリーディングは告げている。
「ピラミッドと人間の経験におけるその目的について述べれば'神官がその地に帰還して再建が始まった時、キリストがこの地を訪れる10500年前の時代に、いわゆるスフィンクスの上ですでに着工されていたものと'また当時アラートとアラーラートが記録を保存した宝物殿-これはスフィンクスとナイル河との間にあるーを修復し'補強しようとの試みが、初めてなされたのである。
そのように、アラーラートの仕事を引き受けたヘルメスとラーによって、今でいうギザの建造物が着工されたのである。
これには'『記録の宮』と『美しの官』の中に収められていた預言が刻み込まれ'またこの建造物はホワイト・ブラザーフッドの『秘伝の宮』となるべきものだった。
ここには、神官ラー・ターへアラート、アラーラート、ラーが着手したことの初まりからへ今後地球の位置に変化が起こり、そこに示された預言を成就するために、大秘伝者が、かの地に、また他の国々へと戻るときまでの、全ての記録が保たれている。
また、底から頂上へと'つまり『空の石棺』と頂上へと向かって続く'内部通路の様々な変化の中に、世界の宗教思想に起こってきた、変化の全てが示されている。
これらは、通路の曲がる所で、岩板とその彩色の両方によってへ示されている。
この天体地球がおかれている今の位置に、様々な時代の教師として生まれてきた、
今も生まれている人々によって解釈されることが、その記録の目的とするところである。
これからの時代について見てみると、この預言は'今の年代にして19500年から1958年の間を示す地点で終了することになっている。
だが、同じ国に残された記録の多を冒漬した人々が'取り除いてしまった箇所が'幾つもある。
それらは、エジプトを脱出しようとした人々を妨げた、あのファラオが嫌った預言なのだ。」
問-‥「大ピラミッドに関する本の中で'D・デビッドソンとH・オルグ-スミスが出した結論は、正しいでしょうか?」
答-‥「推論の多く-は正しいが、ゆき過ぎのところもまた多い。
これの預言を理解しうるのは、秘伝者のみである」
間2-「20世紀の時代について、何か修正箇所があるでしょうか?」
答2-「1936年に異変が起こることだけである」
間3-「ピラミッドの中に1936年に異変の起こることが記録されている、という意味でしょうか?」
答3-「それはピラミッドの中に記録されているが'1932年と1938年との問が修正されるということである。
その修正だが、見たところ、1936年である。
すでに見てきたように、年月日、場所へ国へ国民、町、人々までが'そこに示されている。
これらの預言の多くがいかに正しいかを、これは物語っている。
この同じ大ピラミッドの中のその場所で、大秘伝者は、先駆者ヨハネとともに、ブラザーフッドの最終位階を受けた。
拒まれたあの特殊な民(ユダヤ人)に約束され、とっておかれたあの地(パレスチナ)に'主の到来のあることが、その場所の時期に示されているように、また、クセルクセスが知らざる言葉と国からの解放者として現われ、そこからの帰還がその場所に示されているように、ふたたびこの時期、1998年に、メシア到来に′ぉいてこれの起こることが見られる」
(5748-5)
このリーディングには'重要な知識がつまっている。
それは'大ピラミッドがホワイト・ブラザーフッドの「秘伝の宮」だったこと。
そして,キリストがピラミッド建造の10500年後にエジプトのこの場所で'秘伝の最後のコースを通過したことである。
ホワイト・ブラザーフツドとは、キリストを準備するための天界の計画が地上に具体化されたもので、キリスト時代にこの役割をつとめたのがエッセネ・ブラザーフッドだった。
ケイシーによれば、ピラミッド「王の間」の空相は「復活」の秘伝の場であり'ここを通れたのはキリストしかいない。
右のリーディングの最後の部分は興味深い。
ここでも1998年が出てくる。
この年にメシャ'つまりユダヤ民族に約束された救世主の到来することが、この空棺の辺りに予言されているということになる。
予備人種と根源人種「物質界に現われている創造の諸力の間に存在してきた、存在している、今後も存在するだろう様々な関係について、もっと多くのことを知ろうと努める人々に読みとれる、大ピラミッド内のその記録に関しては、多くのことが書かれてきた。
人間の宗教的、霊的経験に関係して世界がこれまで通ってきた、今も通っている時代を示す、ピラミッド内部の通路において、今(1932年)は、下降傾向を示す低い通路に表わされており、そのことは、そこに使われている石材の質の変化からもわかることだ。
これは、クルシアタリアン期ともいうべき時期であり'いいかえれば、『新しい予備人種』に対して、あるいは、天文学的、数学的事情からもわかるように、今秋の後半から始まる変化に対して、準備のなされる時期にあたる。
10月には、天王星と木星の良い力が強まってくるが、占星学的に見ると、オカルトや神秘の力に、関心が高まってくることを示している。
今年の10月に、大ピラミッドから引かれる仮想上の線と'北極星との位置関係に、貴初の変化が起こって-る。
北斗七星は'少しつつ変化しており、この変化がはっきりしてくるときに、ピラミッドからも計算できるように、民族間に異変が始まり出す。
アトランティス、レムリア、ラー、ウル、ダー文明から、霊魂が大挙して流入してくるのだ。
このことは、大ピラミッドの通路のこの変わり目に示されている。
これはどのようにして始まったのか?
今の根源人種の記録-今は大ピラミッドの予言がカヴァ-するその時代にあたる-とすべ-、この仕事を委ねられたのは確か。
人と人'人と創造主、被造物と創造力との密なる関係について深い理解を与えようとつとめる人々が多-いた、あのアラーラートの治政期に、この仕事はラーとヘルメスに委ねられたのである。
召された者のみへ真に理解できることである。
召された者とは誰か。
自分を水路とする者は誰でも、人に理解しうる全ての祝福に上げられるのだ」(5748-6)
右のリーディングは、「王の間」に入るまでに通る低い通路の示す時代を「クルシアタリアン期」と呼んでいる。
クルシアタリアンとは、苦しみや十字架を意味する語「クルシエート」の形容詞だ。
つまり、キリストの生涯でいえば、十字架上の苦しみに対応する人間の時代の意味となる。
また、その時代(1932年当時)は、かつてのアトランティス、レムリアなどから大挙して霊魂が流入する時期にあたり,彼らのことを「新しい予備人種」とケイシーは呼んでいる。
ケイシーが、アトランティス人の転生に対して常に警告を放っていたことに注意すべきである。
彼は、幾度となく、ア-ランティス人は世界を発展させるか滅ぼすかの両極端の性質をもっている,といっていた。
また、彼らの登場によって「民族間に異変が始まる」とも述べている。
ヒトラーのアーリア民族主義に基-ユダヤ人大迫害もこののち始まった。
予言は現実のものとなったのである。
現代は、これら「予備人種」が世の支配権をにぎっている時期である。
根源人種という語も出てくる。
根源人種と予備人種の違いはどこにあるのか?
ケイシーによれば、今の根源人種は「第4番目」である。
かつて、世界が3回滅亡したことを考えれば、これは納得できる。
「この記録の室には、理解な-して接することはできない。
聖山で人々が改心するときまで、第5根源人種が始まるときまでは'そこに守護者としておかれている者たちの前を抜けることはできないのである」
(5748-6)
予備人種とは、根源人種のつなぎの役割を果たすもののようだ。
予備人種の流入は1932年10月以降である。
60年近くが経過しているのであるから、そろそろ、予備人種の世代も終わりを告げ、次の第5根源人種の始まりを迎える時になっている。
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