大預言―2030年、人類未曾有の危機が来る
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第7章 神の陰謀と666の暦::


今が聖書に示された「時の終わり」に位置付けられることは'多くの預言と世界情勢の動きを見ても明らかだ。


だが、ここで注目しなければならない別な種類の「預言」がある。


年号を指定して世界の破局を告げる預言だ。


偽預言も多いが無視できない共通項をもつものもある。

この別派の預言解釈が'未来を占う重要な手がかりになるので'調べてみよう。


この種の預言は一様にAD二〇〇〇年の前後に焦点を当てていた。


ノストラダムスは、一九九九年に恐怖の大王が天から降臨し、アンゴルモワの大王を復活させ、マルス(軍神)が平和の名の下に支配すると預言した。


アメリカのエドガ-・ケ-シーは、一九九八年を契機に全世界を覆う地殻変動とともに、二〇〇一年に両極が移動すると預言した。

彼によれば、世界はフリーメイソンの原則に基づく「新世界秩序」 の時代に入り、その新秩序あるいは千年王国を指導する救世主が到来するという。



すべてはギザの大ピラミッドに刻印されているという。


彼らが一九九八年から二〇〇〇年に固執する理由はどこにあるのだろう。


 この疑問が氷解したのは'今から一〇年前に、ステレ・グループの創始者、リチャード・キニンジャーの厚い本

(TheUltimateFrontier,EklalKueshana,Adelphi)


を読んだときだった。


 ステレ・グループとは、アメリカのシカゴ近郊に広大な敷地をもつ、半独立国家とも言うべき一大コミューンだ。


創始者のキニンジャーは、まだ少年だったl九三〇年代に、「ホウイト・ブラザーフツド」と呼ばれる世界的な秘密組織からの使者によって、人類の起源から未来に至る物語と彼らの思想を詳細に伝授された


秘伝 (イニシエーション) を次々受け、ダビデ王とアクナトン王の前世を教えられ'大共同体を造るよう命じられた。


 ブラザーフツドの告げる人類史はこうなる。


その昔惑星クラリオンがあった。


文明は高度に進み、人類は肉体を持たずエーテルからすべてを得るほど進化していた。


マスターの位階に達していた人類の大部分は天使に昇格、惑星を創造した天使は天使長に昇格した。


この段階で、太陽系はクラリオンもろとも滅び、新しい太陽系が誕生した。


 太陽を創造した天使軍の長官はメルキゼデクである。

地球の長官はエホバで、姉妹惑星すべてに天使と人類が住んだ。

エホバの指導のもと、最初の楽園が太平洋上に開かれて'人類が芽生えるが、エホバは愛他主義に徹したため、人類は怠け者になり、いつまでたっても進歩しなかった。


 これが原因して'試練による進化を主張する大天使ルシファーの陣営と'現状維持に徹するエホバ側の二派に天軍は分裂。

ルシファー組は、ついにエデンを破壊する革命に出て'人類を愚鈍な小作農から救出したという。


ルシファーが彼らのキリストたる理由がここにあるのだ。


 現代文明の起源は、最初のブラザーフツドが創始された約六〇〇〇年前にさかのぼり'エホバの愛他主義を貫-人類グループ (カトリ) と'ルシファーの革命による進化主義を奉じるグループ (フリー) の二派によって歴史は紡がれてきたという。


「カトリ」がカトリック、「フリー」がフリーメイソンを暗示しているこ

とは明らかだ。