シベリアの沼地で、急な温度の低下によるものとみられるマンモスの完全な遺体が発見されていることは、特筆に値する。


その肉と皮は無傷で、胃の中にはモミや松の葉、コケが入っていた。
肉があまりに新鮮だったため、犬がそれを食べたほどだ。

シベリアとアラスカでは、このようなマンモスからとれた象牙が何十トンとなくあり、両極の移動がこうした急な氷河期を起こしたことの証明となっている。


それ以外、どうやって説明できるだろう?


両極の移動で地球に起きた変化の数々が、これら凍結した氷の中で完全保存されているマンモスたちの遺骸の中に、はっきりと示されている。


これらマンモスの急冷した年代は、ソ連科学アカデミーの発表によれば'30000年から50000年の間であるという。


ケイシーの語った、巨大獣絶滅のための会議開催の年代、BC50722年と大たい一致するのは興味深い、といわざるをえない。


人間が手を下す前に、極移動による氷河の急襲が'彼ら(巨大獣)を絶滅させたのである。


地球のあらゆる地域が、この大異変の起こったことを証明しているが、どれほどの人が、その重大さに気づいているのだろうか?


氷河時代が地殻の縮みを起こさせ'地層を形成させた証拠がある。


これは、熟の損失によるもので、この結果、地殻は横に圧縮される結果になった。


最近の造山活動などは'この種の現象によるもので、連峰の多くは地殻から噴出したものではないことが判明している。


これらは、極移動によって地球の外層の圧縮によって形成されたものなのだ。


横の運動が古い地層を新しい地層の上に押し上げることについては今の地質学者も認めていることだ。


アルプス山脈なども同じ起源に辿ることができる。


地質学の世界では、極移動の現象を今は無視しているが、その一方で、急激な陸地の変化が現に起こったことについて、満足な説明を加えることができないでいる。


温暖な地域(マンモスがいたような)を寒冷な地域に急変させた原因は、他では説明のつけようがない。


今の極端な寒冷帯は、次の極移動のときに'また別の気候帯に転換するだろう。


また、地質学者は地球の様相を一変させた現象の何たるかについても、説明しえていない。


変化があったことは認めているにもかかわらず、氷河期によって起こされたものだとしか説かない。


だが'氷河は変動の原因ではなく'結果にすぎないのだ。


唯一'満足に足る説明は、温帯から寒帯への急変があったことを認めることだo


それが大気を激変させ、太陽熱から生じる水蒸気を凍結して寒さを作り出したのだ。


創世記に記されている大洪水、あるいは氷河期は、これによって起きた豪雨や豪雪のもたらしたものである。


氷河期は、地球が宇宙空間の寒い地帯を通過しゆっくりと冷えたことによって起こされたt という説が長いことまかり通っていた。これもまた、科学の大きな間違いの一つだ。


実際には、そこには緩慢な変化など一つもなかった。

ほとんど暖間的な変化である。


雨期は豪雪期に変わり、熱帯地域は極の氷幅と化して、全ての生命は滅びたのだ。


簡単だが、これが大氷河期の秘密だ。


それは今も僅かながら残されて、かつての氷河の有様をわれわれに静かに物語っている。


次の聖書の言葉を思い起こさせるかのように。


「昔あったものは'これからもあり昔起こったことは'これからも起こる。日の下に新しいものは一つもない。
『これを見よ。これは新しい』といわれるものがあっても、それは、わたしたちよりはるか先の時代に、すでにあったものだ。
先にあったことは記憶に残っていない。これから後に起こることも、それから後の時代の人々には記憶されないだろう」

(伝道の書1-9-11)


この聖書の言葉を誰もが記憶にとどめる必要がある。
かつて起こったことが、やがて近い将来にふたたび起こるからだ。