クリーブランド在住のウィリアム・マクジェフリー博士は'「ある種の人々は、副腎の働きが活発すぎて'その結果食欲が増進されてしまう。」
溜まったストレスは食べたり飲んだりすることである程度解消されるが'彼らは一般的に蛋白質の食物よりも炭水化物系の食物を好む傾向がある。
そうすると、(ハイドロコルチゾン)という副腎作用が体内で促進され、食欲を増進させる。
副腎作用の結果肥満体になるのか、肥満体であるからハイドロコルチゾンが出るのか、その関係は正確に解明されていない」と発表している。
新陳代謝を行うために'肥満体の人では副腎が活発になる傾向があるが'これは障臓で作られるホルモンのl種である、インシュリンの場合と非常によく似ている。
超肥満体である人のほとんどの牌臓腺は活発になりすぎる傾向がある。
そのため必要以上にインシュリンが作られる。
それらの人々が炭水化物を摂取すると、肥満体でない人よりさらに多くのインシュリンが作られるのだ。
いったいどちらが原因で'どちらが結果なのだろうか?
重要な事実が一つある。
肥満体の人が自分の体重を減らし'普通に戻ると不思議なことに、副腎ホルモンの量も比例して普通に戻るのだ。
従って、肥満の人がその原因は腺症状だと主張するとき、それには根拠があるわけである。
例外的なケースである甲状腺機能不能を除けば、正常の体重に戻ることによって副腎や揮臓が自然に病気を治してくれる'というのも理論的には正しいことになる。
事実、バランスのよくとれた正しいダイエットは'腺症には良い医学的療法なのだ。
肥満体の人の共通した傾向は運動をあまりしないくせに'ダイエットの案内書(不完全なものが多い)を少し読むだけで痩せる努力を続けない、ということだ。
ダイエットに失敗した人たちがよくいう「一分間歩いて二カロリーぐらいしか体重が減らないなんて馬鹿らしい」とは'多分これが彼らの本音だろう。
ところがこの、ほんの二カロリーが、運動のしかたによって210カロリーになったり'312カロリーになったりするのだ。
必要なのは、単に運動のスピードを増すことだけである。
ウィリアム博士は『病気と栄養』の中で、「われわれの大多数の者は生まれながらにして健康的な食欲機能を備えている。
健康を害したときそれに欠陥が生じる。運動不足はそれに重大な影響を及ぼす」と述べている。
では運動はなぜ健康によいのだろうか。
私たちの身体は食物やその他、身体にとって必要な物を摂るために活動している。
この活動が止まると生態としての機能を保持するのが困難になる。
運動によって血液の循環がよくなる。
つまり、血液の新鮮さは連動にょって保たれるのである。
また、運動することによってホルモンのバランスが保たれる。
運動の本質は細胞環境を改善するため、というわけなのだ。
ユドキン博士は「ある人にとって適度とされた運動量が、他の人には適度でない場合もある。
しかし'食欲機能によって大きく影響される」と述べている。
また「運動を続ければ血中のコレステロール量が減少する」との報告もある。
ダニエル・セル博士とジーン・メイヤー博士はスイスの村人と工業都市に住む人のコレステロール量を比較した。
博士らの分析結果によれば、村人は脂肪質の食事を好む傾向が強く、都市に住む人に比べて毎日100カロリーも多くそれを摂取している。
だが重労働をしているため大変活動的で'都会に住む人たちと比べてコレステロール量が低-なっている。
鉄道で働く人たちの中で'心臓病で死亡する率を調査したものがある。
重労働を強いられる鉄道技術者と、ただ車輪を切り替えるだけの業務をする人たちとでは、前者のほうが死亡率が低い。また、後者とただ事務だけを取っている人たちと比べると、車軸切り替えの仕事をする人たちのほうが死亡する確率が低いことがわかった。
肥満の危険性肥満体の危険性については'それがよく知られているにもかかわらずへ減量を実行して太り過ぎないように努力する人はあまり多くない。
もし恐怖心がその動機となるなら、アメリカにはタバコを吸う人もいなくなるに違いない。
それ以上の動機が必要なのである。
減量に関していえば「動機」こそが成功のカギだ。
私はメトロポリタン・オペラスターのべ二アミーノ・ギグリ氏の減量を指揮したことがある。
彼は大きな声で歌うには、それに比例する胃袋が必要だtという考えの持ち主だった。
彼は『ロメオとジュリエット』の公演をしていたある日、突然上演中にジュリエットの前で倒れたまま立ち上がれな-なってしまった。
それでディレクターから減量するように強く迫られたのだった(この詳しいいきさつについては前述)。
大好物のパスタを制限され、その上運動もしなければならないことは、彼にとって苦痛以外のなにものでもなかった。
私の第1の目標は'彼の体重をその身長に合った体重にすることだった。
つまり二〇キログラムの体重を'身長一七七センチに合う体重まで落とすことである。
第二の目標は、彼の長年の友'関節炎を治すことであった。
そうすればその後、一年間は健康を保つことができる確信が'私にはあった。
私は彼に早起きを勧め'サンドバッグや踏み車を使った運動をさせ'木を切る連動もさせた。
また彼の公演にも同行し、食べ過ぎないように監視もした。
この方法はオペラスターやその他の専門的職業の人への減量方法としては効果的だが'では普通の主婦やサラリーマンの場合はどうだろう?
彼らの動機とはいったい何なのだろうか?
今より良い仕事につくため、というような具体的な動機を持てば減量に成功する。
セクシーなドレスを着たい、というのが結婚生活を長く送っている女性たちの夢である。
彼女たちは減量に成功したらドレスを買うのではなく、減量中に遠慮なくドレスを買えばいいのだ。
そしてそのドレスをいつも目に触れるところにかけておくのだ。
男性にとっては新車が欲しいとか、二回目の結婚などが減量の動機となることが多いようだが、その目的を達成するには、まず自分の体重をどの-らい減らしたいのか、またその結果何が得られるかを具体的に考えて書き留める。
そして書いた紙を冷蔵庫のドアに貼っておくのだ。
毎日何か食べたくなったら自分自身にいい聞かせるために、それを見ればいい。
自分の若くてすばらしかった当時の写真を併せて貼っておけば、さらに効果は上がるだろう。
もし隈憩やお祈りをするなら'その最中に'ケイシーや彼の言葉があなたを感化するように願いなさい。
誰にでも減量はできるということをよく覚えておきなさい。
ただ食物を抑えるだけなのだからできるはずだ。
普通、人間は食物なしに二、三〇日は生きられる。
最高七〇日くらいまで可能なのだ。
常に自分を戒める必要がある。
甲状腺の異常を除けば'太るのは、摂取するカロリーの方が消費するカロリーより多いということなのだ。
脂肪は身体機能を保つ倉庫のようなものである。
古代人にとってはこの脂肪が飢餓を救った。
女性の身体を形作っている余分な脂肪は'母親とその乳飲み子にとっては非常時に備えでの大切な貯えであった。
食物を貯蔵する方法は文明が発達するにつれて改善されてきたが、脂肪を貯える身体機能は昔のままである。
昔、食物を確保するために必要とされた体力が'今では必要とされなくなっている。
だから減量のためにはエネルギーの発散を多くし、摂取するカロリーを抑えなければならないのだ。
減量の実行減量を実行する前に、身体に異常がないか医師に検査してもらう方がよい。
何も異常がないのがわかったら、R(resolution=決心),I(information-知識),P(patience-忍耐)減量法に沿って実行すればよい。
ダイエットと運動を毎日行い、体重を計り,それを毎日記録する。
記録の中に'自分が摂取した食物のカロリー量と炭水化物や他の栄養の量,つまり一日の摂取エネルギー量を記録すればいいのである。
減量を始めたときの体重と健康状態にもよるが、普通、一週間に一キログラムくらいの減量が望ましい。
体重を極端に短期間で落とすこともできるが,その方法は危険がともなうので,専門家と一緒でなければ避けるべきである。
腹部内臓を正常な位置に保つために必要な脂肪まで落ち、筋肉が内臓を支えきれなくなり、内臓が下がるという結果を招くからだ。
0.4キログラム減量するには、一週間に3500カロリー、1キログラム減量するには7000カロリーを控えねばならない。
この数字をもとに必要なカロリーを計算する。
私が監督した何人もの人が、このプランで四九キログラムもの減量に成功している。
「太りすぎ」という言葉は'その人が普通の体重よりも肥満度が10から20パーセント増をいい、「肥満」はそれ以上、肥満度20パーセント以上オーバーをいう。
生命保険会社の統計によると'人の一生を通じて最良の体重を保持できるのは25ごろだそうで、この時期が身長と体重のバランスが一番よくとれているという。
ケイシー・リーディングから、私たちは二種類のすばらしい減量法を知ることができる。
それは、三日間のリンゴ・ダイエット法と、一日四回、食前三〇分、就寝三〇分前にグレープジュースと水をミックスしたものを飲むダイエット方法である。