丸長論 | 大鶴義丹 不思議の毎日

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大鶴義丹がつづる、芸能な日々と遊び。

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かくれたウマイ品、荻窪・丸長のシュウマイ。餃子は当然ですが、こちらも独特な味です。普通の中華料理屋さんのシュウマイとはまったく違うモノだと思った方が良いです。ある種のオリジナル料理・・・かも。

これをアテにビールを飲みなが、つけそばが茹であがるのを待ちましょう。
ついでにメンマ皿も頼むと完璧です。


 丸長は、店のシステムが独特で、一見だと、少しとまどう・・(二郎系の排他性とは少し違う)・・・かもしれませんが、実は一歩踏み込むと、無茶苦茶アットホームです。

 

 ちなみに、私は、この店には、40年間通っているという、友達である今井くんのお父さんにつれてきてもらいました。


 全てのお客さんに一律なサービスを基本とする、昨今の外食産業の常識からすると、前近代な部分もあるのは事実。

 

 私見ですが、常連を大事にする、頑固な店一般にありがちな、この手のハードル、それも消えゆく昭和の香りではないでしょうか。

 

 あくまで消費者の立場が優先される、昨今の流れも基本的には大事なのですが、味に拘る故の独自性までを消費者理論でつまんでいくと、結局、最後は、みんなチェーン店的なものになってしまいます。

 

 頑固な寿司屋さんでも、レースをやっているようなバイク屋さんでも、マニアックな楽器屋さんでも同じですが、何度も通い、いつも黙っている店主が、やっと笑顔を見せてくれたときの、なんとも言えない場の共有感は、チェーン店では絶対に味わえないと思います。



 反対に、「客から金を取っておいてけしからん」という意見もあるのですが、そう言う方は別のシステムの店に行ったほうが無用な不愉快を避けられるでしょう。

 

 まあ、こういうのを楽しめるようにもなったのは、自分も頑固ジジイにの一人になってきたということかもしれません。