
Negomboの計画が一向に進まない(6/3、6/6参照)。役所に問い合わせを続けるが埒があかないので、R親方を連れて、副知事を訪問に行く。言葉にすると大そうに聞こえるかもしれないが、日本でいうところの町長さんに挨拶しに行くような感じである。
6/3に訪れた敷地が周辺住民の反対に合い、地元政治家の圧力によりキャンセルとなったらしく、振り出しに戻る。先日の会合ではうちの計画にものすごい協力的だったのに、今回の対応は「どうしたものかねぇ」みたいな他人事なノリであった。130世帯がテントに住んでいる避難所に仮設住宅を建てるところまでは話が進んだが、建設中に被災者が一時的に移る代替地も提供してもらえない。
代替地の提供を希望したところ、4エーカーほどの敷地を紹介してもらい、早速、見に行くが、沼地でしかも10世帯が違法的に住宅を建てて住んでいるという、簡単には手をつけられない土地であることが判明。いい加減な対応に、完全にキレてしまい、役場に戻り、「あんたらが一ヶ月半以内に、仮設住宅を建設してほしいと要請してきたのに、建てる土地もない、被災者は未だにテント生活をしている。これ以上、協力が得られないなら、うちとしては撤退する!」と怒鳴る。
副知事に「それではお帰りください」ともし言われたら、Cチーフや大ボスの怒りを食らうことはわかっていたので自分としては賭けであった。幸いにも、そうとはならず、「今週中になんとか土地に関する対応策をまとめ、文章にしてうちの機関に報告する」との合意を得られ、一歩進んだ。
スリランカ人の同僚に聞くと、一回や二回、挨拶に行っても何も動かないのが、通常の政府の対応とのこと。知人づてや、何度も足を運んでやっと仕事が進んでいくらしい。
帰りに、避難所に寄り(写真)代表者の方に話を聞く。半年を経ても、テント生活が続いている。スリランカの西海岸沿いは、東にくらべ被害が少なかったため、他機関の活動が極端に少ない。
Negombo現場用の倉庫を見学し、賃貸の仮契約を結ぶ。