日本大使館の方に、うちの機関の仕事ぶりを見てもらうために、朝6時にColombo事務所に集合して、日帰りでMataraに向かう。うちの職場からは、大ボスに日本人職員のA先輩、Aさんと自分の4人。大ボスの前で日本語はご法度なので、日本人同士も英語で話すのが小恥ずかしい。

10時から16時まで、現地で見学を行い、日本政府からの義援金(=日本国民の税金)がどのように使われているか要所要所で説明する。仮設住宅では、祝い事用の食事が振舞われた。被災者には、大工道具セットやミシン、調理器具、自転車などの生活用具が贈呈された。26世帯が住むことになるW寺院の現場では、消火器の贈呈式が行われた(写真)。完璧な段取りにP所長の力量を再確認する。

途中で視察プログラムを抜け出し、新しい現場予定地を見学する。役所が用意した土地は、荒地で地ならしをするのにかなりの費用がかかることが予想される。郊外の土地は手に入れやすいが、被災者が郊外へは移り住むことを拒否しているので、町中で用意する必要があるとのこと。役所は地代のみ提供するとのことで、Colombo事務所に戻って、Cチーフに相談することにする。

Matara事務所の職員らは、自分のことを覚えていてくれて、いつも歓迎してくれる。前回(5/30)に業者が納品する木材の質が悪いことを私に告げてくれた現地職員から、「あの後、業者から悪態を吐かれたが、あなたが上に報告してくれたおかげで、木材の質がよくなって嬉しい」と感謝された。業者とつるんでいる(と思われる)職員の行動に苦い思いをしてきたので、自分の仕事に誇りを持って行動している彼の言葉に救われる。

夜帰宅すると、同居人のD”君の1歳半の子供の調子が悪く、心配する。