大工養成学校の現場で開村式が行われる(写真)。一観衆として参加していたのだが、関係者として壇上に並ばされる。知事(写真左)の挨拶の後、社会福祉大臣(同中央)、郵政大臣(同右)と挨拶が続く。社会福祉大臣が、子供たちが学校へ通うためにスクールバスの巡回(私たちの懸念事項であった)を約束してくれた。うちの機関側からはCチーフが挨拶をした。彼より紹介を受け、私も客席にむけて手を振る。

和やかムードで式典は進んでいき、ここの仮設住宅に入る被災者代表の挨拶となる。現地語なので何を言っているのか全くわからないが、途中で彼女の声が涙声となり、ふと会場を見ると、ほとんどの人が泣いている。つられて、自分も泣きそうになった。

一通りの挨拶の後、入居者に順番に鍵を渡していくことになり、自分も一家族に鍵を手渡す。お世辞にも立派とはいえない仮設住宅だが、一刻も早く平穏な生活を取り戻してほしいと願う。


大雨が続いていたため、P寺院の敷地で、椰子の木が倒れて仮設住居の屋根を破壊したとのこと。危ないから、あの椰子の木を切らせてほしいと僧侶に再三要請していたのに、このような結果になって残念である。まだ、入居が始まってなくてよかった。