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知り合いに、空気の読めない、
アスペルガータイプのギタリストがいます。
彼は某雑誌のコンテストで優勝する超高度な
テクニックと実力を持ち、全国をツアーするアーティストの
バックギタリストになるも、その人間性が問題で1ツアーで解雇。
そのツテで別のバンドに加入するも、同じ理由で解雇。
解雇と簡単に書きましたが、上記のアーティストから嫌われて
もはや面会拒否レベルの状態です。他のクライアントも
彼と仕事はしたくないという状況。
別の、ギタリストの話だと、
お世話になっている事務所の社長と中古買取のお店からの電話はいつでも、
何をしていても、寝ていても出れるようにしている。といっていました。
それは、そういう自営業や社長って電話して出ないと、相手の都合とか関係無しに、
出ないやつだったら別のヤツでいいという思考になるから
仕事の声をかけてもらえなくなる。とのこと。
なぜか。
実はプロミュージシャンになるっていうのは、すごく特殊なことで
一般社会から外れる「やくざ」な商売ようなイメージもありながら
実は一般社会以上に、社会性が必要とされるのです。
「やくざ」だって、勝手なイメージだと一般社会以上に
対人関係や礼儀なんかに気を使っているんじゃないかなと思うので、
近しいものはあるのだと思います。
仕事でつかんだ人間関係のつながりは、次の仕事や他のクライアントへの
つながりになるので、失礼や無礼というのは
下手したら仕事をもらえなくなることにもなるのです。
といっても、失礼や無礼なんていうのは
そうそう起こりえることじゃないです。
酒の席での失敗なんていうのは謝ったら許してもらえます。
問題は、日常での社会性から人間性とかを判断されることです。
基本的に一般社会からは乖離しているような職業なので、
一緒に仕事して気が合う人を選びますので、
人間性が駄目ということは、はじかれるということです。
はじかれないためには、ゴマを擂れとはいいませんが
かわいげのある後輩を演じることも
プロになるためのスキルと思います。